「自分の親が毒親なんだけど、このまま親子関係を続けていくべきだろうか……?」
毒親を持った方なら1度は考えることではないでしょうか?
親子関係って難しいですよね。
なまじ血が繋がっていることで適度な距離が保てず、結果お互いが大いに傷ついてしまうことなんてよくあること。
その結果の選択肢として「絶縁」という手段がありますが、これも簡単に下せる判断ではありません。
僕自身、「もうこれ以上無理……」と完全絶縁を考えたこともありました。
そこで今回は、毒親との関係で悩むあなたのために、同じく毒親を持つ僕が「どう親と付き合い、どう関係を整理するのが良いのか」をお話しします。
大きな悩みが一つ減ると、人生が拓けて見えますよね!
ではいきましょう!
もくじ
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毒親と絶縁するかしないかは、基準を決めて考えよう
自分の親が世間一般でいう「毒親」に当てはまるからといって、「即絶縁」というのは完全な悪手です。
これは毒親のみならず、普段の人間関係にも言えることですが、「自分が我慢できる基準」というのを明確に決めることが大切。
- あなたはどんなことをされたら嫌ですか?
- どんなことをされたらストレスが溜まりますか?
- 何が起こったら自分の人生に影響が出てしまいますか?
これらを軸に、自分なりの「人間関係を清算する基準」を設けて毒親との関係を考えてみてください。
まずは自分の気持ちと置かれている状況を冷静に見つめること。大きな悩みを持っている人は、こんな当たり前ができていないことが非常に多いです。ここで語っている僕でさえ、頭に血が上った状態では正常な判断ができる自信がありません。
毒親への悩みが大きすぎて、こんなことは無駄に思えるかもしれませんが、冷静になって今一度考えてみましょう。紙に書き出して単語化・文章化するのもおすすめです。
一時の感情の動きで人間関係を切るのは後悔の元
毒親と絶縁する・しないにわざわざ基準を設けるのは、大きく以下の三つの理由があります。
- トレードオフを明確にして、絶縁のメリットデメリットを考えられる
- 基準を設けることで、今後細かく悩むことがなくなる
トレードオフを明確にして、絶縁のメリットデメリットを考えられる
人間関係にはトレードオフという考え方があります。「何か関係を変えることで、何かが犠牲になる」ということですね。
その時に親に対して負の感情を抱いたからといって、勢いで関係性をバツっと切ってしまうと、後々考えてもいなかったことで後悔してしまいます。
例えば、勢いだけで関係を切ってしまったものの、その後自分の親があなたのことを親戚一同に悪く吹聴することも考えられます。あくまで切ったのは親子の縁だけだったのに、これからは親戚からも腫物扱いされ、孤立してしまうかもしれません。
また、親戚含め血縁者との関係にも見切りをつけたとしても、今(もしくは将来の)自分のパートナーがそれをどう思うでしょうか?
親子の縁が切れてしまったことを隠すのはかなり大変です。
亡くなったことにすればその場では波風が立ちませんが、バレればパートナーからの不信感もひとしお。
大切なのは「きちんと理由があって、それを冷静に天秤にかけたところで関係を維持するのが困難である」という客観的意見です。
つまりは、周囲を味方につけられる状況であることが毒親との親子関係の清算では一番重要なんです。
関連記事:新しい人生が始まる!毒親と縁を切るメリット・デメリット – にちプチ 【Nichi-Petit】
基準を設けることで、今後細かく悩むことがなくなる
基準を一度設けてしまえば、あとはその基準に毒親との関係を当てはめて判断するだけで今後の関係性を決めることができます。
毎回毎回「こんなことがあって……これってもう絶縁してしまったほうがいいのかなぁ?」と悩まずに済むので、日々のストレスが大幅に減ります。
また、自分の中で基準を作っておくことで「この基準に触れたらもう終わりだ」という決まりがついて、毒親との接し方にも余裕が生まれます。
夫婦関係でいう「何かあったときのために離婚届を書いておく」というやつですね。決して褒められた行為じゃありませんが、そうすることで「いつでも状況を変えられるんだぞ」という心の余裕が生まれます。
ただ、その判断基準を毒親に伝えることはトラブルのもとになるのでおすすめしません。毒親はそれを「脅し」と判断してくる可能性が高いです。
あくまで自分の中の揺るぎない判断基準ということで留めておきましょう。
では、具体的にどういう基準を設ければ整理がつくのでしょうか。
僕の実体験を交えながらお話しします。
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自己弁護に走る母を見て、決心が固まった
自信を持って言えます。
僕の母は毒親です。
母は離婚を2度経験し、現在独身ですが、今でもその毒は残っています。
毒親の基準や概要については以下の記事でも触れていますので参考にしてください。
関連記事:毒親とは?その特徴と毒親から解放される方法を解説する | にちプチ 【Nichi-Petit】
僕がそんな母と「二度と関わりたくない」と思ったのは、自分の非を認めず必死に自己弁護に走る姿を見たときでした。
きっかけは妻の妊娠。
とてもめでたいことでしたが、子供が安全に生まれることが分かるまでは秘密にしておきたかったのに、それを母は他人にしゃべってしまったのです。
間違いは誰にでもあることで、それを反省して謝ってくれれば僕の不信感も収まります。
しかし、母は謝罪の言葉よりも何よりも、「私よりお前が悪い!(だから私は謝るほど悪くない)」という非常に見苦しい自己弁護を始めました。
詳しいやり取りは以下の記事で↓
関連記事:断言する!「親に感謝しろ」は親が言うことじゃないよ! – にちプチ 【Nichi-Petit】
このやり取りを経て、僕はすべてが吹っ切れました。
電話を終えると、連絡先をすべてブロックし、絶縁宣言もせず関係を終了させました。
「こんな人間には絶対なりたくない」
これが母との縁を終わらせた明確な基準です。
毒親の影響下では、性格や考え方も近くなりがち。将来自分の妻と子供に同じ仕打ちをしてしまったり、子供がその考えに影響されたら……と想像したら、離れるしかないと思いました。
人間関係は損得勘定を持って考えるほうが都合がいい
これまで示した基準というのは、結構ドライな目線で見て判断しています。
いわゆる「損得勘定」というやつですね。
人間関係をそういった損得勘定で見るのを「事務的・機械的」と非常に嫌う方もいます。
そういった考え方も理解できるところはありますが、この感じ方の違いは結局のところ「どう表現するか」で変わるだけです。
例えば、
- 友達が自分と意見が違うから絶縁した
- 友達と意見のすれ違いがあって、自分としてはどうしても容認することができず、やむを得ず離れることにした
前者は事務的・機械的な判断に見える一方、後者は苦悩しつつ、様々な過程や人情も含まれているかのような表現になっていますが結局は「友達と縁を切った」というゴールに行きついています。
文面でうまくぼかしてはいますが、本質を見るとどちらも損得勘定の上でこのような結果に至っているわけですね。
それを踏まえたうえで言い切ってしまうと、人間関係を考えるうえで損得勘定は必須です。
さらに掘り下げるならば、人との縁を切るか切らないかを考える時は、間違いなく損得勘定ありきで結論を出すべき。
後々自分が後悔しないためには、自分と親がどんな風に利害関係を共有しているかを考えることが大切です。
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毒親との関係性を客観的に見つめることで、毒親から解放されて心も軽くなる
「親と縁を切る」は善でも悪でもありません。
ただ自分の人生において親が障害になるかどうかを冷静に見つめた結果であるというだけです。
そして毒親との縁を切るのは、相手を奈落の底に突き落としてケチョンケチョンにすることが目的ではなく、「心身に悪影響を与える元を遠ざけて自分らしい生き方をする」のが本分。
僕も、親の元で育っている間は色々と植え付けられたものがあって自己肯定感の低い人間でしたが、社会に出ることでそれを少しずつ改善することができました。
これは、親ではなく、パートナーを含む周囲の方々のおかげです。
人は、親がいなくても生きていくことはできます。
それくらいの気持ちで親というものをとらえておけば、まずはあなたの心に巣食う「毒親の毒」を消し去って思考が整理され、より良い道を発見することができるはず!
人間関係に悩むあなたにぜひ読んでほしい本
人間関係って、相手のことを考えたり、自分と相手の未来を思うと、本当に難しい問題ですよね。
そんな時、あなたに必要なのは何でしょう?
それは「周囲からの励まし」や「認めてくれる人」「道を示してくれる存在」です。
僕が愛読している『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』という本は、そういった心の毒やもやもやを優しく溶かして、道を示してくれる良書なので、ぜひ読んでみてください。
内容も漫画中心で分かりやすく、かわいいキャラクターが実際の事例に沿って話をしてくれるので癒されること間違いなしです。
個別のレビュー記事もありますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:人間関係に疲れた人は『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』を読むと楽になれるよ | にちプチ 【Nichi-Petit】
この記事があなたの人生を変える小さなきっかけになれば幸いです!