どうも、現在結婚8年目のせいじ(@seiji_1986)です。付き合いも含めると11年くらいになります。
何年、何十年と一緒にいると、お互いの距離が近すぎて問題が見えなくなってしまうことってありますよね。
夫婦関係も例にもれず、適正な距離が分からなくなってお互いをないがしろにしがちです。
今回はそんな夫婦ゲンカをなくすために僕が心掛けている行動を心理学を交えつつご紹介していきます。
僕自身、夫婦関係に悩んでいた時期がありましたが、今ではケンカらしいケンカは全くしていません。
夫婦関係の悩みがなくなると、仕事やその他の生活もグッと楽になり、前向きな気持ちになれます。
いつも一緒にいるからこそ、良い関係を維持して人生にメリハリをつけましょう!
もくじ
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夫婦ゲンカをなくす方法
夫婦ゲンカをなくす方法は、普段当たり前だと思っているものを見直すことです。
「当たり前だと思っているものを見直す」
単純に聞こえますが、実行するとなるとなかなか難しいもの。
出会った頃はしていなかったものの言い方を今はしていませんか?
昔は相手の都合や事情を色々と考えていたのに、今は何でも決めつけてしまっていませんか?
夫婦ゲンカの根底にはそういった凝り固まった固定観念がついて回っています。これを心理学用語では「認知的ケチ」とか「認知的倹約家」と呼んだりします。まずはこれを取り除く行動が夫婦関係を円滑にする方法。
関連記事:夫婦関係がうまくいかない最大の原因は「認知的ケチ」だ! – にちプチ 【Nichi-Petit】
しかし、人には意地やプライドがあります。
誰しもが大なり小なり「これまでの自分の発言や、立場などを覆したくない」という気持ちがどこかに潜んでいるもの。
その頑なな気持ちを一旦捨てて、相手と新しい関係を築くつもりでチャレンジしてみましょう。
「~べき」「~でなければならない」という言い方を変える
相手に対して色々なことを期待している人は「~するべき」とか「~しなければいけない」という言葉をよく使います。
社会人であれば仕事などで聞きなれた言葉かもしれませんが、家族でこれを使いだすと「義務」を課しているような窮屈なコミュニケーションになってしまいます。
例えば、あるお休みの日の夫婦の会話……
どうでしょうか。どちらも相手に寄り添わない、一方通行なコミュニケーションに感じてしまいませんか?
無理に強がったり、大人ぶっているようにも見えます。
こういう状態がずっと続くと、相手をパートナーではなく「口うるさい上司」のように感じてしまい、「この人の言うことなんか聞きたくない」という気持ちにさせてしまいます。
このように、決めつけられたり縛られようとしたときに起こる「反抗したい!」「従いたくない!」という心理現象を「心理的リアクタンス」といいます。
「~するべき」や「~しなければいけない」のように、相手を縛って反抗心を生むような言葉は使わないようにしましょう。
そんな時は、伝え方を「~したい」「~してほしい」のような「願望」に言い換えて伝えてみると、反抗心を生まずソフトに伝わります。
こういう言い方にするだけで、だいぶカドが取れますよね。
さらに「自分の気持ちや思い」を付け加えると、相手はもっと受け入れやすくなります。
なんか……この会話だけでも温かな家族の団らんが見えてきませんか。コイツら絶対ホカホカのごはんとすき焼きつまみながら喋っとるわ
ただ、いくら頼み方がうまくなっても、いつも自分の意見ばかり言っていては不平等感が募るので、「来週は予定を入れずゆっくり休んで」「来週は一緒に出掛けよう」など、譲り合う気持ちも持つようにしましょう!
積極的にプラスの気持ちを共有する
夫婦仲がギスギスしていると、何か家族にとって良いことをした後でもマイナスな気持ちを共有しがち。
散らかった部屋を掃除して、
こんなことを言われたら、相手も
と開き直った態度しか取れなくなります。
それよりも、あなたが良いことをしたときは
と自分も気分が良くなったことを伝えてみましょう。プラスの気持ちを共有することで、相手も「この人に何か貢献したい」という気持ちが芽生えてきます。
アドラー心理学ではこれを「共同体感覚」といいます。平たくいうと「人はお互いを支えあう仲間だぜ」という考え方ですね。
共同体感覚が養われてくると、一つ一つの行動に感謝が生まれ、人間関係がとても円滑になります。
夫婦の利益になることをやったときは、惜しみなく感謝と喜びを表現してみましょう。
ふだん、家事や子育てなど分業している家庭は、相手がいつもやってくれていることを自分がやって、余った時間でお茶するなどして交流の時間を作るととても喜ばれますよ!
ただし、無理にやりすぎてあなたが疲れを溜めすぎると相手の心の負担にもなるので、「自分ができる範囲で少しずつ」がGOOD。また、月に1回ドーンとやるよりも、毎日少しずつやる方が喜ばれます。
スキンシップを大切にする
パートナーとのスキンシップ、減ってきていませんか?
以前は出勤するときやちょっと離れる時にでさえキスをしていたカップルが、数年経つと手さえ握らなくなってしまったというのはよく聞く話。
スキンシップを行うと、幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が分泌されます。
親や恋人、友人とギュッと抱き合ったとき、幸せだったり満たされた気分になったことはありませんか?
これがオキシトシンの効果で、
- ストレス緩和
- 不安や恐怖心の現象
- 信頼感の向上
- 病気に対する抵抗力の向上
などなど、他にも様々なメリットがあります。
スキンシップは何も抱き合うことだけではありません。
久しぶりのスキンシップに戸惑うかもしれませんが、恥ずかしがらずに手を握ってみるだけでも全然いいですよ!
ちゅーか、その「恥ずかしい気持ち」って、なんかいい刺激だと思わない?
普段退屈な毎日を過ごしてると感じているならば、積極的に刺激を求めていきましょう!
何事にも白黒つけようとしない
何か問題が起こったとき、「犯人さがし」や「どっちが悪いのか」なんてことをハッキリ決めようとしていませんか?
確かに、社会生活においては「法律」というものがあるので、無理やりにでも白黒つけなくてはいけないことも多いです。
また、再発防止のためにきちんと原因を追求する必要があることも存在するでしょう。
しかし、夫婦生活においてそればかりをやってしまうと、途端に険悪になってしまいます。
相手が不注意でお皿を割ってしまったとします。
……もう、どっちが悪いのか分からなくなりますよね。それでも、この夫婦は相手が悪いと信じて疑っていないわけです。
こういうことを続けていると「いつか相手の悪いところを見つけて、ビシッと言ってやる!」という、しょーもない対抗心が芽生えてお互い悪循環に陥ります。
しかし、人の心や行動は、そう単純なものではありません。目に見えない、本人さえも知りえないところに原因が潜んでいて、どちらが悪いかなんて決めきれないものもあります。
夫婦生活で大半のことは、白黒なんてつけずに片付けることができます。
お皿を割った件についても、相手の悪いところを指摘したところでお皿が復活するわけではありませんよね。
もしあなたが大切にしているお皿だったとしても、同じこと。割れてしまって悲しい気持ちはよくわかりますが、相手は故意に割ろうとしていたわけではないのです。
と相手をいたわる方が、あなたの気持ちがより深く伝わり、相手に「これからは気を付けよう」という気持ちが芽生えます。
また、自分本位ではない思いやりのある言動で、あなたに対する信頼感もアップするでしょう。
信頼関係をもう一度築いていこう
夫婦ゲンカをなくすために挙げた行動ですが、「信頼関係」なくしてその効果は得られません。
では信頼関係を築いていくには、どうすれば良いのでしょうか?
答えは単純。「継続すること」です。
言葉づかいを変えたり、スキンシップを取ったりをやり始めたはいいものの、それが続かなければ、ただの「気まぐれ」です。
見ようによっては「打算的な人」「場当たり的な人」などのマイナスのレッテルを張られることさえあります。
まずは相手の良いところをしっかり見て、「仲良くなりたい」という気持ちを育てながら付き合いを見直してみましょう。
最初は自分の思った反応が返ってこないかもしれません。
「なんで自分ばかり頑張らなきゃいけないんだ」と不公平な気持ちになるかもしれません。
しかし、続けていけば相手は必ずあなたの「仲良くしたい」という気持ちに気付くはずです。
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すれ違いはどんな夫婦にもある
「夫婦ゲンカを無くす方法」と銘打ってワーワー語っている僕ですが、夫婦間でのふとしたすれ違いは今でもあります。
しかし、土台の信頼関係を普段から築いているおかげで本音を隠していがみ合うことはありませんし、翌日まで怒りやわだかまりを残さないようにしています。
「頭からつま先までフィーリングが合う!」みたいな夫婦でもない限り、育った環境が違うのですれ違いは少なからず起こります。
大切なのは、そのすれ違いをきちんと拾い上げてお互いが歩み寄ること。
そうすればお互いを罵り合うような夫婦ゲンカに発展することはまずありません。
相手の言葉や行動にどうしてもイライラが募ってしまう場合、あなたはマイナス思考に陥っているかもしれません。
マイナス思考は受け取り方を変えるだけで大きく改善されます。
関連記事:落ち込みやすい人必見!マイナス思考は「コラム法」で改善 – にちプチ 【Nichi-Petit】
この記事で紹介している「コラム法」は、落ち込みやすい人だけでなくイライラしやすい人にも有効な認知行動療法と呼ばれる精神療法の一つです。
自分自身を変えたいなと思ったら、ぜひ試してみてね!
自分が変われば、世界が変わる
他人は、基本的に思い通りにならないもの。
アドラー心理学では、こういった問題を「課題の分離」と呼んでいます。
今回の話に当てはめると「自分の好意を受け取るか受け取らないかは相手の課題であり、自分がそれに悩んだり腹を立てたりするのは間違いである」ということ。
一言でいってしまうと、とても冷たい印象を与えますが、これは相手を尊重しているからこそ至る考えです。
相手が自分の思った反応をしなかったとしても「課題の分離」と考え、信頼関係を気付くまでは相手に寄り添うことを続けてみましょう。
そのうち、相手からも色々な本音が聞けて、相互理解が深まるチャンスが来るはずです。
この記事を読んでくれただけでも、あなたはパートナーと仲良くしたい気持ちを十分に持っていると思います。
あとはその気持ちを素直に伝えるだけ。頑張って!