心理学が役に立たない学問と思うのは使う目的が違うから

正しい心理学の活用法
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どうもこんにちは! 心理学を学んだおかげで新しい自分を見つけられました。せいじ(@seiji_1986)です

……と、こんな僕みたいな人間がいる一方で、

心理学なんて何の役に立つねん……学んでも人の心なんて分からんし、人生も自分の思い通りにならんわ!

みたいな感じでダークサイドに堕ちてしまった方もいると思います。

そんな方にまず一言返すとするならば、

キミ、「心理学」の使いどころ間違ってるで!

ですね。

というわけで今回は「心理学なんて役に立たないんじゃない?」「日常生活に心理学なんて取り入れてホントにいいことあんの?」な方々のために、心理学とはどういう学問なのか、日常生活に落とし込んだ形でご説明します!

もくじ

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心理学は「今よりも幸せになれる考え方を身につける」ための学問

Point!

心理学に対して「精神的に無敵になれる学問」とか「意のままに他人を操れるようになる学問」だとかの期待を持ってる人は、学んでみてガッカリするかもしれません。

そうなってしまうのは、テレビや書籍なんかで「他人を操る〇〇」「ウソを見抜く〇〇」なんかの過激な煽り文句を謳った「心理学のようなもの」が溢れかえってるからだと思います。

確かにそれらには心理学のエッセンスを含んだものもありますが、完全にイコールというわけではありません。

物理学数学を日常生活に落とし込んで考えると「てこの原理やコンピューターの発明など、生活をより豊かにする学問」であるように、心理学「自分を知ることで問題をシンプルに整理して、人生をより良くする学問」であるといえます。

というわけで心理学は「人間のことをすべて理解できてしまう学問」というような突飛な期待は捨てちゃいましょう。

心理学は統計や膨大な経験に基づいている

Why?

心理学が物理学や数学と一線を画すところは、「確実な答えがない」というところです。

物理学や数学も厳密にいうと確実な答えというのはないジャンルもありますが、人間が生活するうえではほぼ無視できるような誤差。

一方で心理学は答え合わせする定理などもなく、幾度にも重ねられた統計と経験で求められた「傾向」を理論に落とし込んでいます。

そのため、「こうすれば、こうなる」「ああすれば、そうなる」という直接的な解に必ずしもたどり着かない不完全な学問ともいえます。経済学とかもそんな感じですね

そのため「精神的に無敵になる」とか「意のままに他人を操る」というような極端な結果を望んでる人は、心理学に確実な答えを求めすぎていることになりますね。

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精神科の先生もうつ病になる

method

心理学を修めたお医者さんでも、心理学を知っているから「無敵」というわけではありません。

特に精神科の先生は、うつ病やその他精神疾患を持つ患者さんと日々ふれあい、寄り添うことで自分も患者さんの世界に引き込まれてうつ病になる場合があるといいます。

うつ病で親友を亡くし、精神科医を志した。だが、うつ病治療への思いの強さが、自分自身をもうつ病に追い込んだ。休まなければいけないとは分かっていても、うつ病になっていることは分かっていても、うつ病ゆえにそれを否定してしまった…。

引用:https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cadetto/magazine/1104-t3/201202/523538.html

また、医者ではありませんが心理学に関する多くの書籍を出しているメンタリストのDaiGoさんも、「メンタリストなのにメンタルがボロボロになった」とテレビで発言しています。頭で理解できていても、理性以外の部分が邪魔するのはよくあることですね

このように、心理学は自分の人生をより良くする後押しはしてくれますが、使い方を誤ったり、極端な結果を求めてしまうと、その後押しも相殺されてしまいます。

今にも殴り掛かってきそうな人を心理学で止められるか? うーん無理です。

目の前で大好きな人を殺されても心理学で冷静を保てるか? まあ無理です。

心理学で世界中の戦争を終わらせられるか? 何回言わすねん無理に決まっとるやろ!

そんな感じ。

世の中のほとんどの人が心理学を知らないことで不幸になっている

attention

さあ、ここまで行くと心理学の無能感が濃厚な論調になってしまいましたが、「はいOK。心理学は無能や!」と結論を出すのはまだ早いです。

先ほども言ったように、心理学は「自分の人生をより良くする後押し」をする学問です。

例えば、人生においてあなたが悩んでいる「人間関係」「自分の将来」について、心理学を使って考えを整理すれば、全く見えなかった問題や自分の願望などが少しずつ形になって現れてきます。

一例としてアドラー心理学で「課題の分離」というものがあり、簡単にいうと「他人があなたを嫌うかどうかは他人の課題であり、あなたがどうこう働きかけるべきではない」と論じています。

これを実際の人間関係に落とし込むならば、「友達に失礼なことはしていないのに嫌われてしまったとしても、それは友達の勝手な解釈や勘違いが生んだ結果なので、あなたが気にすることではない(悩んでも何も変わらない)」と言えます。

これで「友達に嫌われている」という事実は改善されていませんが、何もしていないのに「自分が何か悪いことをしたのかも」と悩んでしまう問題は「課題の分離」で解決しましたね。

じゃあその次に「その友達との関係を改善したい」と思うならば別の心理学テクニック「好意の返報性」を使ってアプローチをかけてみるも良し、「勝手に勘違いして嫌ってくる友人なんていらん」と悩みの根源を断ち切ってみるも良し、どちらにせよ悩みや課題の解決プロセスがより明確になりますよね!

これ。これなんです。心理学の真骨頂は。

心理学をうまく使うと、生死にかかわる問題以外のこういった課題解決のプロセスを明確かつシンプルにして、自分がより良く生きるために時間と労力を割けるわけです。

言い換えると、心理学は「解決に導くための大まかな地図」であり、世の中のほとんどの人はその地図の存在も知らず、同じ道を右往左往したりしています。

どうでしょう? こう考えると人生において心理学を学んでおかない手はないですよね!

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心理学はあなたを裏切ったりしない

まとめ

心理学は基礎心理学の中に含まれる社会心理学や発達心理学、応用心理学の中に含まれる臨床心理学や犯罪心理学など、様々なジャンルが存在します。

ですが、僕はそれらをすべて隅から隅まで学ぶ必要はないと思います。

僕やあなたがなりたいのは教授でも医者でもありません。

「人生をより良くいきたい」というのであれば自分の目的に合った心理学のジャンルを学べばいいんです。

まずは自分を知り、人生における自分の立ち位置を知る。

そうして「自分の人生を邪魔する悩みを潰していきたい」ということならば、アドラー心理学は初心者にもおすすめの教材だと思います。

この本は僕も読んだのですが、漫画なのでイメージが湧きやすく、スラスラと読めてしまいます。分厚くて文字の小さい書籍を読むのが苦手な方は、心理学の世界に慣れ親しむ最初の一冊にしてみてはいかがでしょうか?

ちゅーか、今この記事を読んで心理学に興味を持ったあなたは、何も知らなかった今までよりも確実に前に進んでますよ!

そんな話です。

エンド

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