「最近ストレスで体に色々な異常が起きてる……このままではうつ病になったり、大病を患ってしまうんじゃないだろうか?」
こんな不安を持っていませんか?
ストレスからくる身体の異常って、ケガのように一見して分かりやすい症状じゃないので本当に怖いですよね。
また、仕事のストレスだったとしても、プライベートに影響が出ることがほとんどで、一度こういった不安に陥ると我慢だとか体力では太刀打ちできません。
僕自身、仕事で高ストレス環境だったということで、プライベートに影響が出てしまい精神科を受診するに至りました。
でも、精神科の受診って、それだけでも世間の目が冷たくなりそうで、結構ハードル高いですよね。
僕も受診する前は「同僚に変な目で見られたらどうしよう」とか「自分はこんなストレスで病院のお世話になるような弱い人間じゃない」なんていうプライドでずっと足踏みしていました。
今回は僕と同じようにストレスで自分の身体に異常を感じた人のために、精神科のアレコレを僕の体験談を交えてお伝えします。
この記事を読めば、「精神科」というものがどういうことをするのか、受診すると何が良くなるのかも分かってもらえて、それが今後の人生設計の大きな追い風になります。
僕自身、一時期はストレス起因の不調でめちゃくちゃ辛かったですが、精神科を受診してからはストレスが激減して、様々な趣味や仕事に前向きに取り組めるようになり、現在は人生で一番のスキルアップ期を迎えています。
今職場のストレスに苦しんでいる皆さんも、僕と同じようにきっと解決できるはずです。
もくじ
スポンサーリンク
こんな人のための記事です
- 仕事でのストレスがひどくてうつ病を疑っている
- 今までになかった行動や体調の異常が現れている
- 自分で自分の状態が分からず不安だ
こんな症状が出たらすぐに精神科を受診してみよう
ご自身に以下のような症状が現れて不安な方は、速やかに精神科を受診してみましょう。
解決の糸口が見つかるかもしれません。
- ふとした時に不安が襲ってきて動悸が止まらない
- 業務に集中できず、頭がボーっとしたまま考えがまとまらない
- 同じ動きを意味もなく続けてしまう
- 泣くような場面でもないのに涙が出そうになる
- 仕事が休みの日でも無気力感が強く、何もやる気が起きない
これらは、すべて「ストレス反応」と呼ばれる身体からのSOSサインです。
これらを無視して辛い環境に身を置き続けると、本格的なうつ病に発展してしまいます。
スポンサーリンク
なぜ精神科を受診したほうがよいのか
ズバリ一言でいうと、「プロである医師に相談することで、心の安定が復活するから」です。
理由が分からない不安が続くと
- 解決法が分からず焦りに苛まれる
- 不安が追い風で焦りが加速し、何かやっても結果がすぐに出ないことでやる気がなくなっていく
- やる気がなくなることで、自分の成長にストップがかかる
- 自分の成長が止まっていることを実感すると、更なる不安が襲う
これらの無限ループに陥ります。僕自身、職場のストレスでこのサイクルに陥って、どんどん心が蝕まれていく感覚を嫌というほど味わいました。
精神科は、これら出どころが不明な不安を洗い出し、解決するところ。
また、精神科のことを「(過激な)お薬を出すところ」だと思って毛嫌いする人がいますが、必ずしも精神治療に薬が必要というわけではありません。
実際、僕が精神科を受診したときは一切薬など使わず、カウンセリングのみで治療を行い大幅に改善しました。
精神科の医師は、うわべだけの分かったようなことを言う上司や同僚と違い、人の心を治療するプロです。
精神科でのカウンセリングは、単なる愚痴の披露会ではなく、あなたの状況をきちんと把握したうえで建設的なアドバイスをくれるので、ご自身が苦しい時はぜひ活用しましょう。
精神科でのカウンセリング体験談
ここでは実際に僕が精神科を受診した体験談を綴っていきます。
ちなみに病院によっては「心療内科」「神経科」など少し表現に幅がありますが、どれも心の病気を扱っていますのでそれほど違いはありません。
自分の症状がその科に当てはまるか心配な場合はホームページで確認するか、実際に電話して聞いてみましょう。
カウンセリングの予約をする
精神科は基本的にカウンセリングをしてから具体的な治療方針を決めます。
カウンセリング時間は30分~1時間と長めなので、風邪の時のように飛び入りでの受付はほとんど行っていません。
都市部の病院の予約から来院までの待ちの目安は1週間~2週間で、人気のある精神科であれば3ヶ月~半年待ちなんていうものも結構あります。
そのため、心身に異常を感じたら早めの予約をおすすめします。
いよいよとなってから予約したものの、半年待ちでは状況はさらにひどくなり、手遅れになる可能性もあります。
実際のカウンセリング内容
僕が受診した精神科の先生がカウンセリングで話した内容は以下のようなものでした。
- 今身体に起こっている異常は何か?
- 僕のプロフィールを細かくヒアリング
- 医学的見地から見た診断
- 具体的な改善方法
まずは精神科を受診に来た理由として症状を確認し、その後僕のプロフィールをヒアリングすることで、僕がどんな人間で、どんな思考をしているのかを掘り下げます。
会話形式なので、聞かれることもあれば、自分から
プロフィールとして聞かれることは多岐に渡りますが、これは多ければ多いほど判断材料になるので細かく答えたほうが良いです。
例えば以下のようなことを伝えます。
- 通勤時間は何分か
- 通勤電車はどれくらい混雑しているか
- 通勤電車の中では何をやっているか
- 通勤電車では座れるか
- 職場の広さはどの程度か
- 職場での休憩時間はきちんととれているか
- 休憩時間中はリラックスできているか
- 休憩時間は何を食べているのか
- 職場の上司は何歳くらいか
- 職場の上司には反対意見を述べやすい雰囲気か
これでも答えたプロフィールの1割以下ですが、とにかく細かいことが分かっていただけたと思います。
これはいわゆる「ブレインダンプ」という手法でもある、「自分の頭の中にあることをとにかく吐き出して書き記すことで、思考を整理する」ということを実践しています。
このおかげで先生は僕がどんな人間であるかを短時間である程度理解できて、僕自身は自分を取り巻く環境と自分の思考を再確認することができました。
そういった総合的な要素からそれが病気なのか、辛い環境からくる一時的なストレス反応なのかを判断し、教えてくれます。
僕の場合、症状に対する診断は「高ストレス下におけるストレス反応」で、うつ病やそれに類する病気ではありませんでした。
また、先生は「どうしてもというならば病名をつけることはできるが、今後社会活動を行う上で不利になると思われるので、おすすめはしません」とはっきり言ってくれました。
アドバイスをもとに、実際に行動してみる
プロフィールの掘り下げと診断が終わると、そのストレス環境とどう向き合っていくべきかいくつかの選択肢を提示して、自律的にその答えにたどり着くよう誘導してくれます。
僕が先生から示された答えは「部署(現場)異動を願い出る」ということでした。
この結論だけ聞くと「誰でもできるアドバイスじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、そこにたどり着くまでの思考をしっかりと整理してもらっているので、単なる「こうすればいいじゃん」という提案ではなく、勝算のある策です。
補足するならば、僕のプロフィールをもとに「○○という理由を使って異動のお願いをしてみましょう」という戦略を練ってくれた、という具合です。
事実、そのアドバイスをもらってすぐ上司に異動願を出したら3ヶ月後には異動が実現しました。
精神科の通院も3回通ってかなり改善されたため治療自体は不要となりました。
現在の職場は特にストレスなく、ワークライフバランスもかなり充実しています。
スポンサーリンク
精神科の医師と馬が合わない場合
せっかく精神科を受診して治療をしていこうと思っても、医師の治療方針と合わないということもあると思います。
その場合は我慢せず、すぐに病院を変えましょう。
僕が通っていた精神科の先生は「私の治療方針と、患者さんの性格が合わない場合は即座に治療を中止して、担当を変えるか病院を変えていただいて構いません」と最初に言ってくれました。
精神科は心を鍛える場ではなく、心の治療をする場です。
“高圧的に「あなたは、こうなんだ!」と決めつけてきます。患者に口を挟ませない、間をぬって質問してもスルー。頭から、すぐさま否定してきます。”
“藁にもすがる思いで初めて精神科へ行きましたが、患者の話を最後まで聞かず、自分の価値観と違う患者の話は全否定、自分の主観ばかりを押し付けてくる最低最悪な女医に当たってしまいました。”
出典:Googleマップの口コミより一部抜粋
このように、中には患者を罵倒したり、「とりあえず薬だけだしとこ」みたいな医師もいるので、精神科選びは慎重に行いましょう。
関連記事:精神科の選び方(執筆中)
精神科の受診は恥ずかしいことじゃない!
僕も長いこと精神科を受診することを特に理由もなく躊躇っていましたが、少しでも自分の心身に異常を感じたら素直に診てもらうのが一番良いです。
「うつ病になってから精神科に通う」では火事になったあとに消火して回るのと同じで、心に非常に多くの傷を作ってしまいます。何か心に辛さを感じたら、すぐに精神科を受診する。火が出る前に防火対策をしておくのが非常に大切なのと同じです。
今この記事を読みながらも、日々不安と闘っているあなたの心が少しでも早く回復することを祈っています!
コメントを残す