どうもこんにちは、せいじです
気になっちゃいますよね、ネットの噂って。
情報化社会において、ネットの口コミは何かを買うときの大きな判断材料になります。
Amazonだって、楽天だって、ショッピングサイトがレビュー欄を設けるのは「みんなが口コミを気にするから」です。
そしてこのドクターマーチン、主に某掲示版で「量産型」「ガキ御用達」などのレッテルを貼られたりしていますが、それは果たして本当なんでしょうか?
今回は、ドクターマーチンに興味はあるものの、ネットの悪い口コミを受けて躊躇している人のために、ドクターマーチンの歴史を踏まえてこのブランドの素晴らしさをお伝えします。
この記事を読めば今まであなたがネットを介してドクターマーチンに対して思っていた良くない面が払拭されて、ファッションの幅が大きく広がりますよ!
もくじ
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ドクターマーチンは全くダサくない
これがこの記事で一番言いたかったことです。これでミッションコンプリートや!
もう一回言います。ドクターマーチンはダサくない。
断っておきますと、僕はドクターマーチン信者でもなければ、シューズショップ店員でもありません。
そして、ドクターマーチンのブーツを履くまではネットの「ダサい」という噂に踊らされてた一人であることも告白いたします。ああ恥ずかしい
しかし、ドクターマーチンのブーツを愛用するようになってからは「ダサい」なんて微塵も思わなくなりましたし、そんな意見も気にならなくなりました。
でも!
ネット上には「ダッサwww」「今時マーチンwww」みたいな意見が湧き続けているのも確か。
では、なぜこんな評価が出てくるようになったのでしょうか?
ドクターマーチンが「ダサい」と言われる理由
みんな持ってるから
街ゆく人の足元を見ると、ドクターマーチン率の高さは嫌でもわかると思います。
それだけ人気ブランドであるため当然なのですが、「みんなが持っているブランド=没個性」という考えを持っている人もいます。
そういう価値観の人からすると、ドクターマーチンのみならず人気ブランドは軒並みダサいカテゴリに入ってしまいます。
しかし、みんなが持ってる=それだけ良いものなんですから安心して使えます。
個性を出すのは靴単体ではなく、合わせる服やあなた自身の雰囲気といったトータルコーディネートがモノを言うんですよ!
王道デザインだから
世に出回っているドクターマーチンのブーツは王道中の王道とも言うべきデザインで、しかも昔から形が変わっていません。
スニーカーなどは年々新しいデザインが作られ、一昔前のモデルはプレミアでもつかない限り販売すらされなくなります。
そういった先進的なデザインを好む人からすると古臭い感じがして、それが「ダサい」と感じる要因。
しかし、昔と変わらないデザインが使われているのは、時代に流されない優れたデザインであるためなので、自信を持って履いていいものだと思います。
車だってデザインは日々進化していますが、古いデザインの車でも「名車」として愛されているものがありますよね。
ドクターマーチンも車でいう名車ブランドと一緒です。
周りの評価に踊らされて
ドクターマーチンに限らず、友人間の「あのブランドダサいよなw」という噂や、ネットの「こんなもの、ありがたがって使ってるのかw」という評価に踊らされる人は一定数います。
というか、ブランドをこき下ろす人のほとんどが「使ったことはないけど、ダサいという噂に影響された」って人。
試しにドクターマーチンを「ダサい」とバカにしている人に、何がダサいのかそれとなく聞いてみてください。
ほとんどの人が「ホントに使ったことあるの?」というようなうっす~い批判しかしません。サガミオリジナルも真っ青の極薄コメントです
確かに他人が「ダサい」というブランドを選択するのは、なんだか自分まで否定された気になりますが、否定する方々の大半も「ダサいって言われているものを買ったり肯定したら、自分までダサい人間認定されちゃう」という恐怖から手が出せない状態なだけ。
実際に使ってみると案外評判良くて、それにつられて周囲の人も使いだしちゃったりしますよ!
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ドクターマーチンの歴史
ここではドクターマーチンのブーツが世界的に愛されるようになった歴史を楽しく紹介します!
これをきっかけにあなたもドクターマーチンのディープな世界に踏み出してみましょう。
起こり:ドイツの軍医が開発
クラウス・マルテンス医師
第二次大戦中のドイツ軍医師マルテンスは足を負傷したことをきっかけに、軍の靴が非常に不便であることに気づきました。
当時の軍の靴は革が固く、歩くときの衝撃を和らげる材料がほとんど使われていないため、怪我した足で履いて歩くととても痛かったんですね。
その経験をもとにマルテンスは、柔らかい革と衝撃吸収のエアークッションが施されたブーツを作り上げます。
これがドクターマーチンのブーツの原型となりました。
過渡期:イギリスが靴の特許権を買い取る
こうしてヤバイブーツを作り上げてしまったマルテンスですが、大学時代の友人であるフンク博士と再会すると、ブーツの商業化に乗り出します。
最初は廃棄されるゴムタイヤを靴底に使っていましたが、これが40歳以上のマダムに大ウケ。
国内の販売は順調に伸びていき、13年後には国際市場も視野に入れるほどのブーツメーカーに成長しました。
そして、その業績に目を付けたのはイギリスの靴メーカーであるR.グリッグス社三代目のビル・グリッグス。
ビル・グリッグス
彼はイギリス本国でマルテンスたちの開発したソールで靴を売るべく、その特許権を買い取ります。
ブーツの商品化にあたり入れた手直しは、ソールの更なる改良、丸みを帯びたシルエット、靴を一周する黄色いステッチなど、今のマーチンブーツにも受け継がれる伝統的なもの。
そうして改良されたソールは「AirWair(エアウェア)」と言う名で商標登録されました。
ブーツのキャッチ・フレーズは「With Bouncing Soles」という、弾むような履き心地を前面に押し出したものになり、こうして現在世界中で愛されるドクターマーチンブランドのブーツは誕生しました。
イギリス本国で2回の大ブーム
1960年代、丈夫で歩きやすいマーチンブーツは飛ぶように売れ、値段も2ポンド(今の日本円で約5000円)ほどと高級品というほどでもなかったため、特に労働者階級に人気でした。
ワークブーツとして完全に市民権を得たドクターマーチンでしたが、ここである変化が訪れます。
「モッズ」と呼ばれるイギリスのオシャレ好きな若い労働者階級がドクターマーチンに目を向けます。
こうしてファッションの一つとして認められたドクターマーチンは若者を中心に人気を博していきます。
中でもチェリーレッドのドクターマーチンはストリートギャングの象徴として語られました。
そんな中、更なる追い風が……!
イギリスの3大ロックバンドに数えられるThe Who(ザ・フー)のピート・タウンゼントがライブステージでドクターマーチンを使用し、絶賛しています。
ピート・タウンゼント
その後も様々なバンドがドクターマーチンを愛用し、イギリス国内でドクターマーチンのブランドは不動のものとなりました。
最初は労働者階級のワークブーツからギャングの象徴、そしてロックスター……雑草魂にも似た稀代の成り上がりを経て、ドクターマーチンはその知名度を世界へと移していきました。
日本での普及……そして今
イギリスでの大ブームの波を受けて、1980年代には日本でもドクターマーチンの愛用者が増加していきます。
ドクターマーチンは「2万円前後で買える本格的な革靴」として大いに持て囃されました。
途中アメリカでの販売不振もあり、一時は倒産の危機も囁かれましたが、ジミー・チュウやヴィヴィアン・ウエストウッドなど有名ブランドとのコラボレーションを展開しつつブランドイメージを向上、2018~2019年の近年では、日本国内のみならず世界中で大幅な黒字に転化しています。
今でこそ芸能人やセレブがファッションの一部として身に着けているドクターマーチンですが、その根底には労働者階級が自身の誇りを示すための「象徴」とする、クールでありながらも熱い雑草魂を持ったブランドなんですね。
30代でドクターマーチンってヘン?
ここまでの歴史を踏まえると、どうしても10代や20代の若者寄りのムーブメントが目立つドクターマーチンですが、30代以上の方が履いていても何らおかしくはありません。
僕は30代の今でもドクターマーチンを履いていますし、恥ずかしいなんて思ったことはありません。
歴史でも触れた通り、元は労働者階級の象徴であった靴で、それが様々な層に愛されて使われたもの。
それは「老若男女誰もがドクターマーチンを履いても良い」を証明した歴史でもあります。
実際、イギリスの政治家トニー・ベンはドクターマーチンをスーツに合わせて公の場に出ていましたし、使い方によっては落ち着いた装いもカバーできます。
つまり30代、40代、50代と、時代に合わせた楽しみ方ができるということ!
靴と服のコーディネートさえ間違わなければ、長い間あなたの足元を支えるパートナーになってくれるはずです。
年齢なんかを追い目に感じることなく、ドクターマーチンを楽しんでください。
関連記事:ドクターマーチンのコーディネート(執筆中)
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どのブランドに対しても「ダサい」という人間はいる
どんなに優れたものでも一定数の批判を浴びることは避けられません。
その中には「批判してる俺カッコエエ」だったり、単純に求めてるレベルが高すぎたり、批判者自身がマイノリティだったりと、細かい理由は無限にあります。
しかし、勘違いしてはいけないのは「ダサい」とこき下ろしている人がオシャレなわけじゃないということです。
その人に認められなくても別の人からは「いいじゃん」「オシャレじゃん」と言われることもありますし、ファッションに正解はありません。
問題は、あなたがそのブランドを愛して、自信を持って身に着けられるか。
周りの評価に右往左往せず、純粋にドクターマーチンを愛しましょう。
ドクターマーチンはチャーミングさと武骨さを併せ持った良いブランドである
これ、僕が履いてるマーチンです。トップ画と一緒のやつ
ドクターマーチンの定番であるチェリーレッドの8ホールを愛用していますが、妻も「可愛いし、カッコいい」と褒めてくれるので買ってよかったと思ってます。
ある時はブーツカットのジーンズに合わせてチャーミングに、またある時はスキニーをたくし上げてハイカットを強調しクールにと、合わせる服装で靴自体も色々な姿を見せてくれます。
ドクターマーチンが気になっている方は、このブランドが持つ雑草魂を胸に、周りの評価なんかにに惑わされず履いてみてください。きっと気に入りますよ!