「毒親から一刻も早く逃げたい……でも、自分は未成年だから色々な決定権を親が持っていて、逃げられない……」
未成年の毒親問題、つらいですよね。
学校の先生や周りの大人にも話すことができず、ネットで相談したものの「親への感謝が足りない」「お前がわがままなんだ」とかいう分かった風なお説教……
分かってない。コイツら何も分かってない。アカン
そういう「わかった風」な人の話は、ノイズでしかないので真に受けないように!
周りの理解がない状況というのは本当に窮屈で、すごく息苦しいと思います。
今回は、そんな未成年で毒親問題に苦しんでいる方のために、どうやってこの状況を切り抜けるか、そしてどうすれば明るい未来に繋がるのかをお話しします。
中には「当たり前じゃん」「もうわかってるよそんなこと」と思うような話もあるかもしれませんが、あえてそこを深く掘り下げつつ展開していこうと思います。
この記事を読めば、暗中模索だった毒親問題に対して希望が見えてくると思いますので、ぜひ参考にしてみてください!
もくじ
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こんな人のための記事です
- 毒親から逃げたいけど、未成年
- 毒親に対する憎しみでいっぱい
- 毒親との接し方が分からない
同居している間は毒親の言うことを聞く「フリ」をしていれば良い
結論から言うと、毒親と真正面から向き合う必要はありません!
向き合ってしまえば、毒親の姿、言動、果ては存在そのものがあなたのストレスになるからです。
そして、ストレスから感情を爆発させてしまうのは一番の悪手。毒親からさらに追撃の手が走り、悪循環となってしまいます。
なのでここは、逆にあなたが大人になって毒親の言うことを聞いている「フリ」をしてみましょう。
そうすれば、毒親は「自分の言い分を理解している」と勘違いし、それ以上あなたを攻撃することがなくなります。
残念ながら、「引っ越しをする」などの毒親から今すぐ離れる方法は未成年では難しいです。
しかし、あなたのアクション一つで、成人して毒親から離れるまでの時間を有意義に過ごすことができますよ。
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社会に出るために「目上の人間を受け流す」という訓練は重要
この「フリ」をするという行為、一見毒親に白旗を見せているように見えますが、あなたが毒親と衝突するストレスや、毒親が気分を害することで被る経済的損失(学費を出さない・小遣いをなしにするなど)を加味すると、かなり合理的です。
毒親でもなんでも“貰えるもんは貰っとけ”な精神。
これらの上辺だけの行為はあなたが大人になったときも、大いに役に立つはず。
これは会社の上司に対しても同じことが言えます。
会社版の毒親ともいうべきクソ上司は、正論だろうが何だろうが自分の意に沿わない発言は徹底的に攻撃します。
そして、そういう上司がどの職場にも少なからず存在するのが現実。しかし、あなたが早い段階から「目上の人間を受け流すスキル」を身に着けていれば、毒親に対してだけでなく社会人としてもいい人間関係を築いていけるはずです。
社会に出るなんて5年10年先だと思う方もいるかもしれませんが、意外とあっという間ですよ!
身に着けておくべき脱毒親習慣
あなたが未成年のうちに身に着けておくべき習慣には具体的にどんなものがあるのでしょうか?
この項ではそういった疑問に対してお答えします。
基本的に「イエス」と言う
思春期は親や教師関係なく何かと反発しがちなお年頃。
感情を抑圧されることは精神衛生上良くはないので、時には反発することもありだと思いますが、毒親に対してそれをやってしまうとさらに締め付けが強くなり、結果あなたが窮屈な思いをしたり、ぶつけようのない感情を教師や友達などに当ててしまい、余計に孤立する心配があります。
顔にウンコを投げつけたいくらい憎らしい毒親かもしれませんが、ここは波風を立てず、過度に反発しないようにしましょう。
ちなみに「イエス」と返事したからといって、何でも毒親の期待に応えなければいけないわけではありません。まずは「とりあえず反発」というような、脊髄反射的な反応はやめとこうぜ! というお話。
友人とは仲良く
本来ならば一番味方になるべき親が悩みの種であるあなたにとって、今後頼ることができるのは友人のみ。
友人「のみ」というと若干寂しい響きになってしまいますが、要は親以外の人間は全て「友人候補」であり、将来あなたを何かしらの形で助けてくれるかもしれません。
僕も大人になって友人に仕事を紹介してもらったこともありますし、何かあったとき家に泊めてくれたこともあります。
一人の友人ではできることは少ないかもしれませんが、それがたくさん集まれば大きな力になり、ゆくゆくは毒親の影響力超えることも珍しくありません。
友人関係も、一定のジャンルではなく年齢や性別、果ては国籍など、色々なところで築いておくと、価値観の多様性を感じることができて視野も広がります。
このように、自分の価値観や考え方に影響を与える集まりのことを心理学では「準拠集団」といいます。
日常的に触れ合っている準拠集団は家族なので毒親の影響力は強力ですが、準拠集団を増やして視野を広げていけばその影響力も客観視できるようになり「世の中は毒親のような大人だけじゃない!」と前向きな考えに至ります。
僕が未成年のときは友人関係に対して消極的だったので社会に出てからそれに気づきましたが、10代であるあなたの方が将来性もあって、社会的な恥や外聞に毒されていないので交友関係を広めるにはもってこいだと思います。ファイト!
具体的な例だと地元の音楽サークルとか、運動サークルとかは色々な年齢の人がいるのでおすすめ。地域の体育館とかでやってるイベントをのぞいてみたりするのもいいですね!
あ、でも不良とか反社会的勢力とかのヤバいヤツらとつるむのはアカンで?
勉強はしっかりと
これは何も毒親持ちの方だけに限ったことではないのですが、将来の選択肢を狭めないためにも、学校の勉強は大切です。
たとえ自分の将来が決まっていて、それが学校の勉強や学歴が必要でない場合も、保険としてきちんと勉強をしておくこと。
僕が10代の頃は、人生に保険をかける生き方なんて小賢しくて卑屈だと思っていましたが、今となっては「自分の成長のチャンスを捨てていただけ」だと反省しています。
学校の勉強が人生のすべてではありませんが、勉強することで、人生において「やっててよかった」と思うシーンはいっぱい。
自分の不勉強を毒親のせいにして愚痴ばかり垂れる人生よりは、自ら賢くなってさっさと毒親とさよならしたほうがいい人生を送れます。
特に今すごく学びたいジャンルが見つからなければ「心理学」はおすすめですよ!
心理学というと、お堅い学問や大学の退屈な抗議を思い浮かべる人がいるかもしれませんが、究極的には「人間とはどんな生き物か」というジャンルを深く掘り下げる学問。
そこで対人心理学を学べば毒親への対処法もジャンルが増えて格段に楽になれるし、友人関係や恋愛にも使えるのでめちゃくちゃ役に立ちます。
特にアドラー心理学は「人生を幸せに過ごすにはどうしたら良いか」を追求しているので、将来が未知数なあなたの大きな助けになるはず。
この本はそんなアドラー心理学の導入部をマンガでやさしく紹介してくれるので、入門には最適だと思います。
僕自身、社会の荒波をある程度経験して読んでみても刺さる言葉が多く、人生を変えるきっかけになった1冊です! 1000円そこらで人生変わるって、ヤバいわこの本。
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憎しみで動くのではなく、目標のためだと考える
ここまで未成年でもできる毒親への対応を紹介しましたが、これほどドライな対応をしてしまうと「まともな大人にならないんじゃないか」「何かが欠けた人間になりそう」と心配してしまうかもしれません。
しかし、大なり小なり人間は、みんなの前では自分の本心や思っていることを隠して生きています。
もちろん、それを「相手を騙すため」にやっている汚い人もいますが、あなたは「自分の新しい人生を切り拓くため」という立派な目標の下実行するわけです。
それを誰が批判できるでしょうか。批判してくるのは毒親のような人間だけです。
だからこそ念を押して言っておきます。
絶対に「憎しみ」を糧に行動しないでください。
憎しみは自分の人格を歪め、人生を壊します。
僕自身、毒親から離れて、結婚もして子供もいますが、毒親に対する憎しみはありません。
僕に干渉してこないならば、好きなことをして幸せに暮らしてくれてれば良いと思いますし、毒親に逆襲する体力と時間自体が無駄です。
アドラー心理学ではこういった思考を「目的論」と位置づけしています。
簡単にいうと、
- 自分がこんなことになってるのは毒親のせいだ! これからも毒親のせいでお先真っ暗。→原因論
- 自分の目標を達成するには何をすべきか? 毒親とか関係ない。→目的論
といった感じ。前者は「変えられない自分」の原因(毒親)ばかりに固執して前に進めないのに対して、後者は「毒親」という存在は変えられないので、自分自身が変わって新しい世界を見に行こうという固い意志が感じられます。
このように、目標達成のためならば毒親を持ち上げて逆に利用してやろうってくらいの気概があっても良いと思います。
この本に毒親は出てきませんが、仕事でどうしようもない上司(アホ)に対してうまく躱す方法を漫画で分かりやすく説明しています。あなたの場合、その「アホ」は毒親になるので、気になったらチェックしてみてください。親子関係だけでなく友人にも応用できるので、人間関係の悩みがグッと減りますよ!
良い人生を歩めば、毒親問題より情熱を傾けるべきものがいっぱい出てきます。自分の将来と可能性を楽しみにして努力を続けていきましょう!
毒親は、人生における台風みたいなもの
毒親の家庭で生まれたことで、他の人より大変な人生ですが、嵐はいつか止みます。
その時に自分の人生を自分で踏み出せるように、風に耐えながら少しずつ自分を磨いていきましょう。
台風が過ぎた僕としては、そういった過去があったおかげでブログで語るネタも増えたし、同じ毒親を持つ人の気持ちも理解できて良かったと思います。
そして今、僕は毒親と同じ「親」という立場になりました。これから自分の子にどんなことを教えるか? 子供からどんなことを教えられるか? とても楽しみです。
しっかりと目を凝らしてみると、人生は毎日が過去とは全く違う日。その一日一日を自分の成長のためにしっかりと使ってみてください。「毒親」という、他のみんなが知らない苦労を知っていることで、あなたは他人より「人に優しくなれる種」を多く持っています。
この経験を糧に、あなたにも「こんな大変な時期があったけど、頑張ってよかった!」と思える日が来ることを心から期待しています。
がんばれ。超がんばれ!
そんな話です。
エンド
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