やあ、サメ好きの諸君!
映画や動画サイトなどでサメのパニック映像が公開されることで、「サメ」という大きなカテゴリに恐怖感を抱く人は少なくありません。
しかしそれは間違いで、大型犬の様に穏やかなサメもいれば、優秀なハンターであるサメもいます。
じゃあ、その中でどのサメが一番ヤバイんや?
コレ気になる。気になるよね!?
というわけで今回は危険な人食いザメをランキング形式で紹介します!!
もくじ
スポンサーリンク
危険な人食いザメランキングTOP5
危険なサメ第5位:ヨシキリザメ
画像出典:『Wikipedia』より
大きさ:
獰猛さ:
遭遇率:
メジロザメ科に属する全長2.0~3.0mほどで、長い胸ヒレが特徴のサメ。
最大個体は4.0m・体重200kgを超える。
性格は獰猛で、1580年~2015年の記録では人が襲われる事故が13件で、うち4件は死亡事故に繋がっています。
ヨシキリザメの攻撃は敵の周辺をゆったりと旋回してから襲うという特徴を持っており、縄張り意識が非常に強い。
また、複数のヨシキリザメがいる状態で、相手が激しく動いたり暴れ出す動きを見せると狂乱索餌と呼ばれる興奮状態になり、身の回りに他の脅威が存在しても逃げることなくひたすら襲ってきます。
あー! なんかこの辺わーーーーなってる!!
ヤバイ俺もなんかわーーーーなってまうわ!!
あかん……わーーーー!! わーーーー!! ガブッ!!
狂乱索餌はこんなイメージ。
生息域は沿岸から外洋(※)にかけて、サメの中では最も広範囲に分布しており、遭遇率も高い。要するに海ならわりとどこでもおるぞ、と。
そのため、日本では漁業で水揚げされるサメの中でも一番多い種で、その肉は高級料理であるフカヒレやかまぼこ、はんぺんなどの原料として利用される。僕かまぼこ好き
※外洋とは:太平洋や大西洋といった広々としたそとうみのこと。沿岸と外洋の明確な線引きはないが、沿岸は多様な生態系があり、外洋は比較して生物の生息数自体少なく、餌も少ない。
一方で主食がイカ類であるため体内に蓄積する水銀の量もサメの中で最も多く、妊婦が食べる場合は1週間あたり160g程度に留めておいた方が良い。
ただ、妊婦がサメを欲するシチュエーションに居合わせたことないから、よっぽどフカヒレとかサメ由来の食品が好きでもなければ心配しなくて大丈夫。
危険なサメ第4位:ヨゴレ
画像出典:『Wikipedia』より
大きさ:
獰猛さ:
遭遇率:
ヨゴレ芸人ちゃうぞ!!
メジロザメ科に属する全長2.0m~3.0mほどで、背びれの先が白く丸い形をしているのが特徴のサメ。
最大個体は4.0m・170kgほどと、サメの中ではそれほど大きくはない。
しかし性格は獰猛で、さらに好奇心が強いため、こちらがじっとしていても襲ってくることがあります。
外洋性のサメで環境的に沿岸より餌が少ないこともあり、こちらが弱っていると判断されれば襲われる可能性が大きい。そら久々に見る餌やから必死にもなるわな
ヨゴレが起こす事故は、主に沈没船への襲撃が有名。
船が沈没し、多くの人が犠牲になるのは主に外洋であるため必然的にヨゴレに遭遇する可能性が高くなり、結果襲われます。
残っている記録では1942年にイギリスのノバスコシアという客船がインド洋で沈没し1052名の乗客のうち858名が死亡した事件や、1945年にアメリカのインディアナポリスという重巡洋艦がフィリピン海で沈没し約800名が死亡した事件では多くの人間がヨゴレに襲われたと言われている。
一方で、インディアナポリスの生還者の一部は「サメよりも飲み水が無いことが問題だった」と語っていることもあるが、生還者も当時は極限状態であり、証言の妥当性も確認できないため真相は謎のまま。
しかしヨゴレも狂乱索餌の状態になるサメなので、主に襲われたのは怪我をして血を流した傷病者だった可能性が高い。
クスッときそうな名前のわりにヤバイ生態をもつヨゴレさん。船旅に出た時は事故に遭わないことを願うばかりです。
危険なサメ第3位:ホホジロザメ
画像出典:『Wikipedia』より
大きさ:
獰猛さ:
遭遇率:
ザ・人食いザメであり、映画『ジョーズ』のモデルにもなっているホホジロザメ。サメ界のマイケル・ジャクソンと言っても過言でないほど世界中でその名と姿が知られています。
ネズミザメ科に属する本種はサメの中でも大型で、平均4.0~5.0m、体重が700kg~1000kgとかなり大型でずんぐりした体形をしており、最大個体は7.0m、体重3000kgを超えるものも。
ホホジロザメは北極や南極などの極致を除いた世界中の海に広く分布しており、特に目撃例や被害が多いのはアメリカ西海岸や南アフリカ共和国、オーストラリアなどです。
外洋性か沿岸性かは意見の分かれるところではあるが、メキシコ-ハワイ間の外洋にホホジロザメが多く集まる「ホホジロザメ・カフェ」がある一方で、沿岸での襲撃事故も度々報告されるため外洋も沿岸もそれなりに生息している。
ホホジロザメ・カフェてお前。高円寺のカフェでのんきに茶ぁシバいとるおっさんとちゃうぞ
性格は獰猛である一方でサメの中でも高い知能を持っており、相手を咬んだ後に失血死するのを待ったり、餌のアザラシを死角から狙ったりと、その賢さは犬や猫に匹敵すると言われています。
そのため、人を襲う際は人間を捕食する目的ではなく、単に餌であるアザラシと見間違ってということが多い。誰かこの子に人間とアザラシを間違えないような視力をあげて!!
しかし、その大きな体躯に反して25~35km/hで泳ぐ機動力と7cmを超える大きな歯があるため、もし遭遇して襲われたら助からない確率はダントツNo.1。
ただ、映画のジョーズほど凶悪なサメではなく、基本的に人を餌としては見ていないので必要以上に敵視しないであげてほしい。
危険なサメ第2位:イタチザメ
画像出典:『Wikipedia』より
大きさ:
獰猛さ:
遭遇率:
別名「ヒレのついたゴミ箱」とも呼ばれる、何でも食べちゃうサメ。
メジロザメ科に属し、和名ではイタチザメというインパクトの薄い名前をつけられていますが、英名ではTiger Shark(タイガーシャーク)という獰猛さが服着て歩いてるような名前です。
平均的な大きさは3m~3.5mとホホジロザメに及ばないものの、最大個体は7.4mほどと、ホホジロザメに負けず劣らずの大型種。
先述のように何でも食べちゃう見境なさと好奇心の強さで、同じサメや他の魚類、海鳥やクジラなど、地球上の海全体がレストランな勢いでかましてきます。
また、沿岸性のサメであるため遭遇率も高く、数十cmの浅瀬までやってきて人を襲ったケースも。
イタチザメの恐ろしいところは、ホホジロザメのようにダイバーとアザラシを見間違って襲うのではなく、その食性から明確な捕食対象として人間を襲うこと。
そしてコイツ、沿岸性でもありながら外洋にも出張してたりするので浅瀬や沖合といった場所を問わず要注意です。
どこにでもいて、何でも食えるなんて、ファミレスみたいなサメさんやね。
他のサメと比べて扁平な口をしていてマヌケそうな印象を受けるけど、かなりヤバいやつです。
しかし知能は決して低くはなく、餌をあげる人間にはなつくこともあり、犬や猫程度の識別能力はあると思われる。
危険なサメ第1位:オオメジロザメ
画像出典:『Wikipedia』より
大きさ:
獰猛さ:
遭遇率:
さあ! 数々の猛者を抑えて第一位に輝いたシャーク・オブ・シャーク!
メジロザメ科に属するオオメジロザメ、英名ではBull Shark(ブル・シャーク)と名前が付けられるほど、雄牛のように気性が荒いことで知られています。シカゴ・ブルズのスターたちも水の中ではコイツの餌やな
体長こそ3.5mほどと、他の大型種に比べたら若干見劣りするかもしれませんが、目を見張るべきはその生息域!
他のサメが、やれ沿岸性だ外洋性だと騒いでいる中、オオメジロザメは淡水もその生息域に広げています。
つまり、川でもコイツに遭遇する可能性がある!!
事実、淡水でオオメジロザメに人が襲われたと思わしき記録もあり、ミシシッピ川やアマゾン川などの世界有数の長流を3,500kmほど遡った湖でも発見されています。要するに、水辺なら色んなとこにおるぞ、と。
それほど大型の種ではないものの、ずんぐりしたシルエットからホホジロザメと誤認されることも多く、これまでのサメ被害でホホジロザメによるものとされているものの中でも、実はオオメジロザメが犯人であったケースも少なくないとされる。ホホジロザメの冤罪かわいそう
それほど大きくない体躯ゆえに、浅瀬にもやってくる上、淡水だろうが濁っていようがお構いなしに遡ってくるというのだから、川で泳いでいるからといって油断しないように気をつけましょう。
また、オオメジロザメは悪食な一面もあり、それゆえ適応能力は高く水族館での飼育は容易とされるが、一緒に飼育していた他の魚やサメを積極的に捕食してしまうことから、隔離するための水槽が必要になる。このランキングの第4位に輝いたヨゴレも、さらに気性が荒いオオメジロザメにかかれば無惨な姿に。
適応能力の高さを活かして、様々な場所で繁殖しているオオメジロザメが世界中の水辺を支配する時は近いかもしれない……
まとめ
サメ界での暴君であるトップ5を紹介しましたが、正直「獰猛」という言葉がゲシュタルト崩壊する程度に獰猛なやつらばかりでした。
生息域や遭遇率を見ると「ヤバい、こんなん海泳いでたら俺ガブーやられてまうやん!」と感じる方もいるかもしれませんが、あくまで遭遇率はサメというカテゴリの中で比較したもので、サメに襲われる確率は年間を通して1億分の1程度の確率です。
要するに、宝くじの1等(1,000万分の1)に当選するより低い確率ですので、そこまでおびえる必要はありません。サメを追うダイバーですらなかなか遭遇できないこともあるし
とはいえ、サメが生息している危険な海域での遊泳等、自ら接触しようとすることで襲われる確率はグッと上がりますのでご注意を。
しかし彼らは危険な一方で、生物として非常に洗練された形をしており、古代から姿を変えず「完成した種」として今も繁栄しているところを見ると、機能美・造形美を備えた稀有な存在です。
この記事で皆さんがサメという生物に更に興味を持ってもらえたら幸いです。
そんな話です。
エンド
コメントを残す