僕が「人それぞれ」という思考停止した言葉が大嫌いな理由



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 まあ、人それぞれだよね

 

ああ、そうだね。でも、それを承知でこの話題を議論してたんだよね?

 

なんでこの局面でその言葉を出した?

 

あなたはこういうやりとりでイライラしたことはありませんか? 最初から「こういう話は人それぞれだと思うんで答えが出ない」って事を言っとけば、そういう体で話すよね。「あぁ、これは熱く話してはいけない場面だな……」と。

 

人は議論をするにあたって、各々の個性を知った上で一つの結論を出さなくてはいけません。それが議論の目的であり、結論を出したいからこそ人は議論をするのです。議論とは「お互いの意見を出し合って理解を深め、物事を解決の方向に導く手段」

 

なのに、この「人それぞれ」という言葉は意見を交わすことを放棄してる。つまり「人それぞれ」が口癖の人は他人に対して意見する資格がないということです。

 

「人それぞれ」という言葉は何のためにあるのか?

 本来「人それぞれ」という言葉は、議論に行き詰まったときや、自分の主張が通らないときに使う逃げの言葉ではありません。他人を認め、自身の内面と向き合う前向きな言葉です。

 

つまりこの言葉は他人に対して発する言葉ではなく、自己に対して語りかける戒めの言葉でもあります。

 

それを「自分の主張を邪魔されたくない」という理由だけであちこちで「人それぞれ」と言い続けたらどうなるでしょうか?

 

両者の壮大な「人それぞれ合戦」が始まってしまうぞ!!

 

それって人それぞれじゃね?

 

でも「人それぞれ」って思うかどうかも人それぞれじゃね?

 

でもそれも人それぞれだよね?

 

以下エンドレス

 

これだけで議論における「人それぞれ」という言葉が、どれだけ価値のない言葉か分かってもらえたと思う。

 

僕が見てきた「人それぞれ」たち

 僕の周りは結構議論好きというか、主張をするのが好きな人が多いですが、そのごく一部に「人それぞれ」を伝家の宝刀のように炸裂させる方々がいます。その一例をちょっと見てみましょう

 

 いよいよとなった局面での「人それぞれ」

  1時間とか2時間とか、その話題であーでもないこーでもないと意見を出し合って、相手に分かってもらうため、それこそ脳の言語野をフルに活用して、思いつく限りのボキャブラリーを駆使し尽くして丁寧に説明してからの「まあ、結局これって人それぞれだよね」の破壊力はヤバイ。
 

もうね、唖然

ジェンガのピースをキレイに抜くために、丁寧に丁寧にやってたら「オラァ!」って蹴っ飛ばされるくらいの衝撃。ヤバイ

 

もはやこれって言葉の暴力だよね

 

そら怒りもひとしおよ。お前の中でそういう答えが出るなら俺にその話題を振るな!! お前に話しかけられてそれに対して真剣に考えて意見した俺の1時間を返せ!!

 

こうなりました。 

 

自分の意見を認めさせるための「人それぞれ」

 「人それぞれ」という言葉を多用する人はその理論を自分にだけ適用するケースが多いです。

 

 ぼく「俺はこう思うな。」

 

そいつ「いや違うだろ。」

 

ぼく「そうかなぁ……うーん」

 

そいつ「俺はこう思うな。」

 

ぼく「えー、それは違うんじゃないか?」

 

そいつ「いや、それは人それぞれだからさ」

 
んんんんん???? 何これ?? 絶対王政かな?

 

この時議論していたのは「空手を習うことは暴力を肯定することなのか?」という内容。僕は「護身術としてなら暴力とは思わないなぁ」ってライトに返した。

相手からは「違うだろ」との反対意見。 ←ここまではわかる

 

今度はそいつに「暴力の定義ってなんぞ?」って聞いたのね。

 

そいつは「人を傷つける要素があればそれは暴力だと思う」って答えた。僕は「それは違うんじゃないか?」と反論。

 

そいつは「そういう定義付けって人それぞれだろ」 ←えぇ……

 
こんなんわろてまうやろ。俺はいい、だがてめーはダメだ理論。僕とあなたの言ってる意見、どっちも人それぞれ要素ふんだんに含んでますやん。僕の意見にも多様性認めてくださいよおお!!

  

自分を変えたくないから「人それぞれ」

 人は自分の主張を何らかの形で論破され、相手を認めざるを得なくなった時 「あなたの意見も多様性のひとつだね」というスタンスを取ることにより、自分の主張も守ろうとする時があります。

 

ぼく「~ってことだと思うよ!(やった! 完全に分かってもらえる意見が言えた!)」

 

そいつ「そうか、なるほどね。人それぞれって事か。」

 
ちちち違ゥー!

 

そこはさあ、もう「そうか、なるほどね。」で止めときゃいいじゃん!! 余計な一言入れたせいで奥歯に詰まったほうれん草みたいにジワジワ心が蝕まれていくやろ!!

 

でも分かるこの素直じゃない気持ち。意見の出し合いで論破されたときって、本当に自分が恥ずかしくなるよね! その恥ずかしさを隠すためにこんなこと言っちゃうんだよね!

 

でも30歳超えてその癖はもうダメだゾ? そういうのは20代で卒業しようね?

僕は完全論破されたら非常に気持ちいいです。なんか、論破されるような意見って自分の中でも不十分な点が存在することが多いんだよね。だからそれを論破されると自分の中のもやもやが一気に晴れて、新しい考え方に辿りつくことができます。

 

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どんな事柄にも「人それぞれ」という要素は存在する

 議論における「人それぞれ」は 、 相手をバカにした価値のない言葉だと思っていますが、一方で、人々が議論する様々な議題・課題において「人それぞれ」と言う価値観は確かに存在します。

 

しかしそれは「人間だからミスをする」と同義で、根底にある当たり前のことを、さも議題の真理であるかのように語り、お互いの意思の疎通を阻害する悪癖に他なりません。「人間だからミスをする」ということは、人間が機械でない以上仕方のないものです。だからといって世の中でミスをすることが許されているでしょうか? 根底にはその事実が確かに存在していても、それが「正しい」とは言えません。

 

「人それぞれ」は当たり前に存在する価値観であり、それを前面に押し出した主張は非常にナンセンスなのです。

 

まとめ

 僕は議論するときは基本的に「人それぞれ」って言わないようにしてます。それはこの言葉自体が悪いわけではなく、反論に対する負け惜しみ的な「人それぞれ」が良くないってだけで、使う場面をきちんと考えれば、人の多様性を認める素晴らしい言葉になりうると思います。

 

え? あなたは違うと思う?

 

それって人それぞれじゃね?

 

そんな話です。

 

 

エンド

 



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6 件のコメント

  • 人それぞれ という返答を口癖にしてしまった友人にむなしさを感じ、「人それぞれ」でぐぐったらこの記事がヒットしました。
    何もかもが同意過ぎてたまらないですw
    他の記事もちょっと読みましたが面白いしとても共感できて見てて楽しいです。

  • >toorisugari さん
    コメントありがとうございます。
    おぉん!お仲間がここにも!!
    虚しいですよねそういうの。「こいつとは一生会話が平行線なのか」とか考えちゃいますよね!
    他の記事も楽しんでいただけて嬉しいです!これからも面白い記事づくり頑張りますね!!

  • >jiro さん
    コメントありがとうございます。
    卑怯な逃げ言葉として「人それぞれ」が乱用されているのは心苦しいですね。
    まさか結婚という未来までも憂えているとは……!!
    でも確かに妻がそんな口癖だったらやだなぁ

  • すっっっっっごく同意です。赤が1番!いや青の方がいい色だ!と色の優劣を争うように善悪の無い優劣をつける必要がないもので争ってる場合のみに適用される言葉だと思っています。AもいいBもいいね人それぞれ☆
    それ以外の話し合いでいきなり人それぞれを使われるとおい!なーに多方面に理解のある良識ぶって議論を終わらせてんだよ‼︎となります。

    • > たつさん
      コメントありがとうございます!
      そうねんですよね、「人それぞれ」を使う大体の人は「自分が優位な状態で議論を切る」のが目的な感じですね。
      本当に良識のある頭の良い人は議論において決して使わない言葉だと思います!

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