映画好きなら絶対観ておくべき『ロボコップ』の魅力を紹介する

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 『ロボコップ』という映画のタイトルを聞いてあなたはどう思いますか?

 

ハイ、今リアルタイムで3人の読者がモニターの前で「ダサい」って言ったのが聞こえました。くやちい

 

だけどね!?

今「ダサい」言った方々の99%は『ロボコップ』を観てないです。残りの1%は観たけど内容を忘れた人です

だってお前! あの映画観たらお前! 「ダサいww」とか笑ってられないからなコレ!

 

今日はそんな僕が異常な愛を注ぐ映画『ロボコップ』(旧作)を紹介したいと思います。

 

もくじ

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映画『ロボコップ』のあらすじ・概要

 時は近未来――

デトロイトの大企業・オムニ社により警察組織は買収され、企業の監視下に置かれていた。その体制の中で没落した警察を尻目に治安は悪化の一途を辿り、オムニ社は地域の安全を守るため様々なロボット兵器を開発していく。

開発が上手くいかず失敗作の連続であったオムニ社員・ジョーンズを出し抜くため、期待の若きオムニ社員・ロバート「人間の肉体と脳を利用したロボット警官」の計画を打診。

社長からの信頼を獲得することに成功した。

 
そんな折にデトロイトに転勤となった警官・アレックス=マーフィーは、女性警官アン=ルイスとコンビを組んで犯罪組織・クラレンス一味の撲滅に当たっていた。

ついに抵抗するクラレンスを廃工場に追いつめ、一網打尽にするはずだったがそれは罠であり、マーフィーは殺害され無惨な姿で発見される。何とか敵の目を逃れ生還したルイスであったが、マーフィーのもとへ来た時には彼はもう変わり果てた姿になっていた……

  

それを絶好の機会とばかりにオムニ社はマーフィーの遺体を回収し、改造手術を施す。

全ての記憶を消され、無敵のロボット警官・ロボコップとして生まれ変わったマーフィーは強盗・レイプ未遂・立てこもりなど次々と事件を解決していった。

 

しかしパトロール先で出会った犯罪者の一人がかつて自分を殺したクラレンス一味の人間であったことを境に徐々に人間であった時の記憶が戻ってしまい、怒りと憎しみの感情がロボコップを突き動かす。

ついにクラレンスを追いつめ投獄することに成功したロボコップであったが、その背後にはさらに強大な敵が彼を待っていた…… 

 

映画『ロボコップ』の見どころ

 本作の主人公・アレックス=マーフィーはロボットとして生まれ変わるものの、すべてが電子部品ではなくある程度の生体機能を持った「サイボーグ」として描かれている。そのため簡易的ではあるが食事をし、人間的な思考も行うことができる。

その反面、行動は常に監視され、人間的な権利が与えられなかったりと「機械と人間の間であるが故の悲しみ」から逃れることができず苦悩するシーンは観ている者の心を強く締め付ける。

しかし彼にはそれを辞めることもできないし、自分を愛してくれた家族のもとへも戻ることも許されないのだ。

 

自分は警官としてのマーフィーであり、夫や父親としてのマーフィーではない……

 

そんなジレンマに悩む描写は続編でも常に付きまとっており、これが『ロボコップ』という映画のアイデンティティーともなっている。

 

また軍拡競争の名残を残した時代の作品のため核戦争や強いアメリカ・大きなアメリカというような世論を無視した独りよがりなアメリカという国を風刺した作品内でのCM映像も散見される。

一見たちの悪い冗談の羅列に見えるが、それを視聴者の心に残る形で作品内に出したのは監督であるポール・バーホーベンの手腕である。彼はのちに『スターシップ・トゥルーパーズ』等の作品も手がけており、そこでも風刺のきいた一幕を入れている。

 

ロボットと人間の間に位置する存在であるが、彼のボディーを動かすのはあくまでもプログラムであり、その原理には逆らえない。

作中でそのシステムに必死で抵抗しようとするロボコップであったが、彼はついにシステムに打ち勝つことはできなかった。しかし彼を支える相棒のルイス、そしてオムニ社社長の協力もあり見事事件を解決し、自身の名乗りを「ロボコップ」から「マーフィー」に変えた時は最高のカタルシスがやってくるだろう。

人の心は機械で抑え込むことはできないという実に夢のあるシーンだ。

 

そして何よりも魅力的なのがロボコップのフォルムと動きだ。

ずんぐりした体形、飾り気のないマスク、緩慢な動き……と、一見すれば非常に地味な印象を受けるがマーフィー役でありロボコップのスーツアクターを務めるピーター・ウェラーの見事なパントマイムのおかげで非常に滑らかでシステマチックに動作しているような錯覚に陥る。

ロボコップは従来のヒーローのような「素早く、カッコよく敵を倒す」という風潮から敢えて逆行し、その重厚感と力強さで容赦なく犯人を撲滅する「バイオレンスヒーロー」なのである。

これらを意識し始めるとロボコップは「ダサい」というより「武骨」というマッシブな印象に変わるはずだ。

 

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ロボコップのスペック

 作品によっては手を切られたりバラバラにされたりと、緩慢な動きをネタにされがちなロボコップがそれなりの武装と強さの定義はされており、随時性能はアップデートされている。

 

腕力

 腕力は人間の能力を大きく超えており、スターリング・サブマシンガンの銃身をいとも簡単に曲げるほどのパワー、400フィートポンドという人間の骨を砕くほどの握力を持っている。

 

一方で泣いている赤ん坊の頭をなでたり、子供を寝かしつけるために抱き寄せるなどマーフィーの生前の記憶に基づいた繊細な動きも可能。

 

防御力

 人間が通常扱う拳銃の弾ではまったく傷つかないほどの強固なチタン合金製の外装。

ただし対物ライフルや制圧用の重火器などの一斉射撃を受けると破損のリスクは飛躍的に上がる。

 

しかし装甲は作品を経るごとに強化されているようで次作『ロボコップ2』においては敵の放った機関砲や小型ロケット弾を受けても外装の変形は見られたものの性能の低下は特になかった。

 

本作のパラレルワールド的作品であるドラマ『ロボコップ プライム・ディレクティヴ』においては人間の胴体が一瞬で真っ二つになるほどの強力なレーザーを集中的に浴びたが何とか生還している。

 

俊敏性

 重機を彷彿とさせる機械的な動きによってかなり鈍重な印象を受けるが当時最速の反射神経を誇るプログラムをされており、銃撃や格闘においては人間では到底かなわない。

『ロボコップ3』では見えない敵を把握しつつ飛んできた弾丸を指で掴むなど反射神経・運動性の高さを匂わせる描写を見ることができる。

 

一方で「走る」「ジャンプする」などの下半身を伴った動きは苦手なようで、そこに付け込まれ敗北を喫する場合が多い。

 

オート9

 ロボコップのメインウェポン。第一作目から装備されており、普段は右大腿部に収納されている。「ベレッタM93R」という拳銃をベースに作られているため機能としては「3点バースト」いわゆる3連射が可能という強力な銃である。

 

その銃撃の精度は正確無比であり、女性を人質に立ちはだかったレイプ犯に対し、前方の女性のスカート部分だけを打ち抜き犯人の股間に命中させたり狙撃手のスコープ部分を打ち抜き目に命中させるなど人間では到底できない芸当もこなす。

興奮した犯人が赤ん坊を人質に取った際は銃を犯人に向けず、一度別の場所に反射させて命中させるなど、非常に優れた空間認識能力も持っている。

 

1作目では弾切れする描写がなかったが、2作目では麻薬工場制圧時にマガジンを交換するシーンが存在する。

 

データスパイク

 ロボコップの右手の甲に内蔵された太い針型の通信デバイス。

警察組織のコンピューターにはロボコップ専用の通信ポートが用意されており、犯罪者のデータベースなどにアクセスし、情報収集することが可能。

 

一方で銃などの武器が使用不能になってしまった時の非常用武器として相手を突き刺すことも可能。人間の思考を持ったロボコップならではの機転だ。

 

その他

 二作目以降では様々な武器を扱うシーンがあり、標準装備のオート9以外にも強力な武器を現地で調達し使用している。果ては専用のジェットパックまで試験用であるが作成されており、短時間であれば空を飛ぶことも可能。

 

使用武器以外にも赤外線センサーによる暗視モードやガンマイクのように指向性を持った状態で遠方の音声を聞き取るなど、戦闘の補助となる能力も充実している。

 

映画『ロボコップ』の感想

 この映画、僕が覚えてる範囲で「初めてビデオ屋さんで借りた洋画」です。

当時は映像もDVDではなくVHS。若干擦り切れたビデオテープを一生懸命トラッキング合わせて少しでも良い画質で観ようと悪戦苦闘してました。

 

(僕の中で)ロボコップカッコよすぎ問題

 多くの未視聴者が言う「ダサい」という評価。まあそれもここまで言われたら「世間的にはそんなもんかもね」とか言う感じで片付けちゃいます。

でも僕はこのロボコップのフォルム、クッソかっこいいと思います。もう愛よ愛

 

っていうか元々ヒーローってダサいというか、初見では万人受けしない見た目をしてるもんだと思ってます。

ウルトラマンやスーパーマン、仮面ライダーやバットマンだって、どこか見た目にツッコミどころってあるじゃないですか。何そのトサカ? とか、何で全身タイツなの? とか……

でもそういう部分があるほうが思い入れも強くなるんです。完璧なものって美しかったりするけどそれだけで終わっちゃうんだよね。

 

ロボコップはまさにそれ。

 

もうね、まさにそれ。マサ・ニソレ

 

なんつーか、一言で言うと「ダサかっこいい」っていう感じですね。僕は一周して「かっこいい」評価になってますが

 

そして扱ってる武器!

ベレッタを改造して作られた「オート9」という銃なんですが、ただの銃ではなく「3連バースト」という変態機能。一発でも致命傷になりかねない武器を3発も同時に……まさにオーバーキル。

それで解決する事件はもちろんマフィアだの強盗だのいうドンパッチな事件ばかり。さすが俺らのバイオレンスヒーローや!

 

ここでロボコップの雄姿を見てくれ↓

 

もうコレ無双しすぎじゃない……?

ここまでくると「口元撃たれたらどうなんの?」とかいう疑問が野暮に思えてくるだろ?

 

つーかこの辺で少し「カッコいいかも……」とか思い始めた人が出てきただろ……?

素直になれよな?

 

これは続編『ロボコップ2』の登場シーン↓

 

かっこよすぎじゃね……??

登場シーンだけなら前作超えてる気がするんですがどうなんでしょう。

 

とまあ、こんな感じでロボコップが好きすぎて困ってます。もうロボコップの口元のほうれい線まで愛してます

一時期はロボコップのスーツがオークションかなんかに100万超えで出てて、買おうかどうか迷ったもん。さすがに思いとどまったけど

 

展開男臭すぎ問題

 本作、女性の登場人物は確かにいるんですが如何せん主人公がサイボーグになっちゃうので恋愛要素が全くありません。ヒロインサイボーグがいればまた違った展開になるかもしれんが

女性らしい女性というのは途中のシーンでチョイ役で出てくるウッフンアッハンなコールガールと、最初の最初で出てくるロボコップ開発チームの女の人くらい?

あと回想で出てくるマーフィーの奥さんとか……

 

あとはもうみんな男性です。

ルイスは性別は女性だけど所作が男なんで男カウントでもかまわないと思います。

 

だがそれがいい

 

こういうのって変に恋愛が絡んでくると風呂敷が広がって物語が複雑になってくるじゃないですか。

本作はそういうのが全然ないので「敵、やっつける」っていうカタコトの外国人でも日本語で表現できるくらいの内容です。

 

そのため描写にも遠慮がありません。バイオレンスが主体なんでグロさというかエグさには定評があります。さすが恋愛要素省いただけあって他の描写に力入っとるわ

 

そんなこんなも含めてロボコップ大好きです!!

 

なんか全力でワーワー言いましたが現場からは以上です。

 

 

エンド

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2件のコメント

なんとなく行き着いたこのサイトでなんとなくあなた様のロボコップの記事を見て、最初「クソダサイ、90年代のグロけりゃ良い理論の真髄みたいなもんか」とバカにしてまして
ついさっきDVD掘り出してきて初めて最後まで見て、今の僕は「ふ、ふぇえ…ロボコップしゅごぃいいいい」状態です、こんな最高な映画に出会わせてくれたこの記事に感謝

> 名無しさん
コメントありがとうございます。
「クソダサイ…」のくだり、観る前の僕と全く同じ気持ちです!
なんちゅーか、スタイリッシュだとか洗練されてるだとか、そういう価値観だけが作品やキャラクターの良し悪しを決めるわけじゃないんだなっていう教訓になってます

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