どうも、親知らずは全部抜いたんだか、あと1本残ってんだか忘れてしまったせいじ(@seiji_1986)です。
親知らず――
それは現代人の業である。 なんかそれっぽく「第3大臼歯」とかいう名前がついてるが、小さくなった現代人の顎にとっては邪魔なものでしかなく、正常に生え揃う確率は30%くらいなんだって。
3割て。
プロ野球で3割打てば一流とか言われるけど、一生をかけて3割って、低すぎやろ。ちゃんと生えてきたとしても別段便利になるわけじゃないやろーし
まあそんな愚痴は置いといて、親知らずを抜いたことがない人は不安と恐怖に打ち震えながら検索してここを見つけてくれたと思うので、過去の体験をもとに親知らず抜歯の傷み具合をご紹介していきたいと思います。
もくじ
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親知らずの抜歯自体はそんなに痛くない
結論から言います。
親知らずを抜くのは麻酔さえ打っていればそんなに痛くないです。
今日日歯を抜くのに麻酔なしでやるなんてまずないので、そこは安心してください。
ただ、「そんなに痛くない」ということは少しは痛いんですね。
その内容は
- 麻酔の時の「チクッ」からの麻酔液を注入される痛み
- 抜く時のゴリゴリやってる鈍痛
こんなもんですかね。
麻酔で一番の痛みは避けられるとしても、麻酔自体を注入するときの痛みは避けられません。
特に、麻酔を注射器で歯茎に押し込むとき、指を使って歯茎を全力で押し込まれたような痛みが訪れます。心配な人は自分の歯茎のいろんな場所を指で押し込んでシミュレーションしてみるといいかも
また、抜いている最中のゴリゴリとした痛みも僕らが普段感じるぶつけたり擦りむいたりの痛みと違い、どこかを強くグイっとされてる感じで「痛み」というには表現不足感もありますが痛みにカテゴライズしてます。
問題は抜歯後
抜歯したら傷口を縫合して痛み止めを処方されるんですが、麻酔が徐々に切れてくるので、おそらくその時が一番痛いです。
僕の場合、後で詳しく説明しますが痛み止めの処方が遅れたせいでエライ目にあいました。
結論として、僕は痛くて泣きました。ええ歳こいて
麻酔がない状態はそれくらい痛いです。なので、痛み止めはなるべく早くもらってすぐに飲みましょう。飲んどきゃ泣くことはないはず
ここだけ!! ほんまここだけはマジで注意してください。
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せいじの親知らず抜歯体験記
せっかくなので僕が実際に抜いたシチュエーションとか感想をこちらでご紹介します。
来たる抜歯の日のために参考にしてください。
一応文末に痛みの指標を記載しときます。※タンスの角に小指ぶつけるのが痛み指数100として
一本目の親知らず:左下・16歳のとき
わー16歳のときの子ども? お母さん若ーい! じゃねーよ!! 歯だよ!!
これは高校2年になったばっかりとかそんな時期でした。アホ面で毎日のんびり暮らしてたある日、なんか左下奥歯が痛いなーと思ってとりあえず歯磨き強化月間を始めたわけですが、症状は全く治まらず。
歯ァ磨くと奥の歯茎から血が出てくるし、とにかくヒリヒリだがズキズキだか口内炎なのか何なのかわかんない痛みでした。
いよいよ観念して家の近くの歯医者さんに駆け込んだのですが、口をあけて先生に見せた瞬間「あー……頭出てるわ」と一言。
意味が分からなかった僕は、口の中が腐って頭蓋骨が出てきてるとバツグンの想像力で勘違いしてしまい、「え、助からないんですか」とか言っちゃう始末。
……一見馬鹿げてる話かもしれませんが、自然界での虫歯が原因の死亡率は意外と高いらしく、「たかが虫歯」ってワケでもないらしいです。
僕の場合は一本目の親知らずが歯茎からお顔を出してたという話ですね。
ほんで今回見つかった親知らずなんですが、生えてる方向が真横らしく、今生えている歯をグイグイ押しまくって成長して、そのせいで歯列がガタガタになる可能性があるとのこと。ヤバいじゃん、中央線も真っ青の混雑率だよ
早速抜くって結論になって、麻酔を注射。麻酔押し込むときの歯医者さんの手ってプルプル震えてて怖いよね
しかも、その麻酔自体が僕にとっては初なわけで、注入された瞬間歯茎に異様な圧を感じて、心の中で「うおおおおおお!!」って絶叫しました。まだ心の中なんでセーフ
んで親知らずはどうだったのかというと、頭の先っちょというか歯の側頭部(?)しか見えてないから抜くに抜けなくて、最初は抜こうとすると僕の頭ごと持ち上がっちゃうくらい丈夫な子でした。僕自身は虚弱体質なのになんでだろうねぇ……先生も何気に力もち
引っ張っても埒があかないので、「歯茎をもっとスパスパ切って歯をむき出しにして抜きやすくする」という、聞いただけでもケツの穴がキュッとなる作戦を実行。麻酔が効いてるので歯周辺の痛みはなし
ただ、効いてるのは歯茎とその回りの組織だけなので、なんつーか歯の根元の奥のほう? が脳みそに握りこぶし押し当てたみたいな、めまいにも似た気持ち悪さはありました。
まあ脳みそに握りこぶし当てたことがない僕がそんな表現しても伝わりにくいと思うんだけど、とにかくそんな感じ。
最後はもう力技で患部を捻りながらグリグリっと抜くことに。この過程で頭蓋骨が「ゴリゴリゴ……」と試行錯誤的にズレまくる音が聞こえました。
ゴリゴリは外から聞こえる音声じゃなくて、ダイレクトな骨伝導。それでやっと歯が取れました。「抜ける」じゃなくて「取れる」って感じだった
歯が抜けるとガーゼを噛んで、痛み止めもらって処置完了。ズッタズタになった歯茎が戻るまでご飯が全部レバーみたいなブラッドテイストでまずかったけど、1週間もすればほぼ気にならなくなるので大丈夫。若いってすばらしい
縫った歯茎の違和感は1ヶ月くらいピンと張った感じが気になるけど徐々になくなります。僕は血が出なくなったあたりから口を開け閉めして普段の生活の口の動きに馴染むように自力で慣らしました
抜いた歯はもらってしばらく持ってたんだけどなくしちゃった。ちょっと痛かったけど今回は泣かなかったよ
痛み指数で言うと70くらい。まだ慌てるようなレベルじゃない
二本目の親知らず:右上・18歳のとき
喉元過ぎて熱さを忘れる感じで2年の時が過ぎました。手術後の歯茎なんかもすっかり治っている頃……
僕は右奥の歯にほうれん草のおひたしが引っかかってなかなかとれず、舌を駆使してひたすら格闘していました。レロレロレロ……
すると奥歯のさらに奥になんか固いものが……ほうれん草は取れたんだけど今度はこれがずっと気になる。
1週間くらいその塊をペロペロしてたんだけど、ついに我慢ならなくなってまた前回の歯医者さんへ。
「なんか、よくわからないんですけど、ずーっと気になってて……」と、年頃の乙女のような感想を述べて診療開始。
開口一番に「あー……頭出てるね」。あれ……過去にもこんなことがあったっような……はい確定です
早速出現した二個目を抜く手はずを整える。前回アレだけ奮闘したんだから、今回は覚悟ができてる
また部分麻酔を注射する。やっぱり先生の手は震えている。押し出すのに相当力が要るのかねアレ
今回は割ときちんと下方向に生えてくれてるらしく(ナナメだけど)、ちょっと歯茎を切り開けばしっかり掴むことができた模様。
少し器具を捻りながらグイイイイイッと引っ張る先生。メキメキと音を上げながら歪む頭蓋骨。改めて体験すると、頭蓋骨が動く感覚って割と気持ちいいんだと思ってしまった18の夜。Mじゃねーよ
何か今回は気が抜けるほどあっさりと抜けてしまって、出血も前回より大人しかったですね。はい、痛み止めとガーゼパクーで終了
この時、上の歯は下の歯より楽だって言うのは本当だったと実感しました。この歯はどっかに埋めたと記憶してるので、何万年かすると「古代人の歯」として発掘されるかもしれません。
僕、人類の代表じゃーん! 今回も泣いてないよ。ぎゃはは
今回は痛み指数で言うと50くらい。ヨユーヨユー
三本目の親知らず:右下・22歳のとき
僕も成人し夢を追いかけて上京、そして新しい生活を始めた頃に3度目は訪れることになります。
とりあえず家の近くに大した歯医者さんがなかったので、新宿まで足を運んでの治療。
さすがに3度目となると馴れたもんです。歯医者に行ったら即「親知らずを抜きたいんですけど」とバシッと主張。うんうん、人間成長するもんだ。あんな青臭い少年はもういないんだ。イェイ
……と、ここでウブな僕を惑わすハニートラップが展開される。
先生が全員若い女の人
最初「え?」とか思ってたけど「まあ、腕が良いならジェンダーレス」と能天気なことを考えてました。
そして治療に入り、「やっぱり麻酔打つ手はみんな震えるんだな」とかのんきなこと考えながら治療を受ける。頭蓋骨メキメキゴリゴリ。うん馴れた
少年の頃新鮮に感じていたあの感覚は、全て既知のものとなってしまいました。たった3回のくせに
それはいい。そこまでは何も心配なかったんだ。
問題はその間、先生方のおっ○いが僕の頭や腕に当たりっぱなしだったこと。
オイオイオイ……これが大人の世界ってやつか。大人って! 大人って!
そんなことを考えながら僕の理性はもうmdfsがだfdkjkささ 違う!! こんなことが言いたいんじゃない!!
話を戻します。
まあなんだかんだで上手く親知らずは抜けたわけです。前々回と同じ下顎の歯だったけど、生えてる方向と大きさが大したことなかったので割とあっさり。
しかしこの後本当の地獄が待っていた
とりあえず止血ガーゼを噛んで病院を出て、処方箋をもって近くの薬局に行くわけですが、そのあたりからズキズキと若干痛みが。
季節は夏真っ盛り。汗も出れば血の巡りも良い。気持ちいくらいドクドク出血するんだなこれが。
まぁ血なら毎回出なれてるんで問題じゃないけど、今回は痛み止めの処方が異様に遅い。
その建物の中にいるのって僕とおばあちゃんとおっさんの3人しかいないのに、異様に薬が出るのが遅い。
20分経過――
ヤバイ。マジでヤバイよ。本格的に麻酔が切れてきたみたいだ。脳みそわし掴みにされるような頭痛がズキンズキンとやってくる。
1秒、また1秒と時間を刻むたびに痛みメーターはグングン上昇。バブルも真っ青の成長率です
……ぅぅうういてええええぁぁああ!!!!
気づいたら僕は大粒の涙を流していた。
声を出してなくとか言うレベルじゃない。痛くて声も出ない。つか、声出すと頭に響いて余計痛い。
「ぅぅぅぅぅぅぅぅ」と声にならない嗚咽をあげて涙を流す。隣に座ってるおばあちゃんがのんきに「今日もいい天気ねぇ」と話しかけてくる。
ぼく「ひゃい、ほうれふね(そうですね)……」
僕、泣いたまま相槌を打つ。
本当に傷口からヤバイバイキンが入ってきたのかと思った。死ぬのかな俺……みたいな
30~40分ほど経過してやっとのことで薬が処方されたのだけど、本当に痛かったです。
前二回の抜歯も、痛み止めがなかったらこんな地獄だったんだろうな。麻酔とか、痛み止めがある今の世の中ってホント幸せだと思った22歳の昼。
今回は痛み指数で言うと間違いなく200オーバー。下腿を勢いよくダブル骨折しても泣かなかった僕がボロボロ泣いたから
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現代医療があれば基本的に何とかなる
これまで生きてきて色々な痛みを経験しましたが、麻酔が切れた瞬間の痛みだけは何物にも勝るものでした。
それ以外は麻酔があればアホみたいに口開けとくだけで治療が終わるレベルです。
つーことで、みんなも親知らず抜いたときは横着しないように薬とかちゃんと飲もうね。
そんな話です。
エンド
私もこないだ抜いたばかりなのでフフフと笑ってしまいました(笑)
私はいつ抜かれるんだろう?と思ってたら終わってたので、痛みには個人差があるのかな??
痛みは女性の方が感じにくいみたいな事も聞いたことありますしね(^_^;)
>みつばち (id:hxhlav1112) さん
お、こんなところに現役選手が!
痛みに関しては個人差と歯医者さんの腕ですかね?
>痛みは女性の方が感じにくい
来世は女性になりたい!
でも女性ならではの大変さとかあるだろうからなぁ(男性的思考)