聞かして。ちょっと聞かして
み ん な P C の キ ー ボ ー ド 何 使 っ て る ! ?
っていうのがですね、買っちゃったんですよ僕! キーボード!
高 級 キ ー ボ ー ド ! !
それまではキーボードにこだわりとかなくて、高くて2000円くらいのキーボードで満足してました。
だってよ!? キーボードよ!? たかだか文字をポコポコ打つだけの機械に差なんてある!?
そんな風に思っていた半年ほど前の僕をタイムスリップして小一時間説教した後手書きで50000字の反省文書かせたいくらいには衝撃の使用感でした。
今回僕が購入したのは東プレの「REALFORCE」というキーボード。
曲がりなりにも文字を書くお仕事やブログ、そして少しプログラミングなどもやったりするため、日本国民の上位数%に入るくらいキーボードを打ちこんでいる自負はあります。
そうなるとどうしてもキーボードの使用感に言及せざるを得ない瞬間が来ちゃうんだコレが!!
というわけで本製品を3ヶ月使用してみてその感動した使用感、メリット・デメリットなど以前使っていたキーボードと比較してお届けしたいと思います!
もくじ
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REALFORCE外観
まず僕はこのREALFORCEというキーボードの外観に惚れました。
シンプル。とにかくシンプル。
今までのキーボードも無駄なものとかついてるものは持ってなかったけど、それよりもさらにシンプル。僕が購入したのは省スペースも考慮してテンキーなしのものにしました。
よく見てもらうとわかるんだけど、キーの印字に日本語が一切ありません。完全にローマ字入力に入魂した作りになってる
そしてキーの色は全て黒! キーも黒けりゃ印字も黒い! キー自体は黒と言っても真っ黒ではなく少し灰色と言うか紫色と言うか、ほんの少し明るみのある黒です。
そのため、暗いところでは印字が見づらいですが、本来キーボードは印字を一つ一つ確認しながら打つのではなく、見ずに打つ「タッチタイピング」が基本だからです。
文字をあまり打たない人にタッチタイピングは不要ですが、ライターさんなどの文字打ちがメインの人にはあった方が断然効率も上がる技術ですね。(僕も練習中)
ここまで見て皆さんお気付きかと思うんですが、キーの「W」「A」「S」「D」の4つのみ薄紫色になってますね。
これは購入時に最初から付属していた交換用キーで、自分の好きに変えることができます。なので元々は全て黒で統一されてました。FPSゲームプレイユーザー向けの配慮ですね
入っているものとしては
- 本製品(REALFORCE)
- 交換用キー6つ(W・A・S・D・左CtrlキーとCapsLockキー[入れ替え用])
- キーキャップ引き抜き工具
が同梱されてますのでメンテナンスやキー交換等に追加で何か購入する必要はありません。ちなみに先に述べた4つのキー以外も交換したい場合は別売りで取り扱ってますが8000円以上するので道楽の領域です。
道楽なんだけど、正直交換したいです。最初は「使用感さえ満足なら……!」とかちょっと硬派な思考でしたが、W・A・S・Dキーを交換しただけで「あ、これオシャレだわ……」とだいぶ軟派に傾いてしまいました。もうプニプニ軟派よ
左CtrlキーとCapsLockキーが入れ替え用に入っているのは裏にある設定ボタンで機能を交換することができるためです。こいつらだけキーサイズ違うもんね
正直言うと僕は使ってませんが、CapsLockキーって「A」の文字を打つ時に勢い余って打っちゃうことがあるので将来的には変えた方が便利だったりするかもしれません。
REALFORCEを使用するメリット
正直このキーボードを使用するまでは高級キーボードなんてただの見栄っ張りの使うものだとか思ってましたがそんなことはありません。今ではこのキーボード無しでは仕事できないくらい重宝しています。もうお手手の恋人状態よ
手がとにかく疲れにくい
コレ一番重要!! 文字打つことが多くなかった時分には全く意識してなかったんですが、文字入力って思ってる以上に手に負担かかってるんですよね。
僕の場合は手の甲の部分が長時間タイピングしてたりマウスカチカチやってるとピキピキしてきます。
これがREALFORCEを導入してからは一切なくなってんの!
理由は単純明快、「キータッチが軽いから」
一般的なキーボードはボタンを押して文字が入力されるのに必要な力が50~60g必要なんですが、このREALFORCEはなんと45g!!
……今モニタの前で「たかが5~15g程度の違いかよw」と鼻で笑ったおうし座のあなた!!
お前は何もわかってない!!
一つ一つの荷重はたった十数gの違いかもしれないけど、それを何千文字、何万文字も打つことを考えてみ? ヤバイで?
仮に荷重の違いが15gとすれば、一万文字打ったら150000gよ!? 15万グラムて……150kgじゃん!?
つまり力士一人分の重さが余計にキミの手に分割して襲いかかってるんだぜ!? きゃー!!
まあそんな冗談は置いといて、打つ文字が多ければ多いほど蓄積される疲れも大きくなってゆき、数gの負荷の違いが誤差にならなくなってくるのは確かです。実際それまで起こっていた手の甲のピキピキはREALFORCEにしてから全く起こらなくなりました。
その秘密は「静電容量無接点方式」という機構の導入で、平たく言えば「キーを下まで押し切らなくても文字入力できるで」って話です。
一般的なキーボードは「メンブレン方式」というのですが、それはキーの直下にある浮いてる電極をプリント基板に押しつけて入力を感知するためきちんと下まで押し切らなければ入力を認識しませんのでこれがさらに負担です。単純な必要キー荷重の問題ではなく、その入力機構の違いも相まって手への負担が劇的に減っているんですね。
ちなみにこのキーボード、キーを斜め方向から打鍵しても引っかかりが全くありません。そのような文字入力の方法を取っている人って少ないと思いますが、普通のキーボードって真上からキーを押してるつもりでもキーがグニャニャっと蛇行しながら沈み込むことってよくあるじゃいないですか。
しかも角度が悪いと途中で引っかかったりして文字入力が認識されなかったり、ひどい時はキーがはまり込んで押しっぱなしの状態になったり……僕は昔チャットしてる時にその現象に襲われ「ああああああ」を1000文字近く打ったものを友達に送ってしまいました。すまんな
REALFORCEに関してはこんな不都合が一切ありません。まずキーが蛇行して沈み込むことが無いので引っかかりが起こらないので非常に楽。
しかもメンブレン方式のように押した瞬間の「ガクッ!」とした沈み込みもなく、優しく「スッ……」と沈んでくれます。
これらの特徴を総合することで疲れにくい、心地のよい打鍵感を作りあげているんですね。(べた褒め)
ちなみに東プレのキーボード、セブン銀行ATMの暗証番号入力用のキー部分に特注で導入されてますのでお金下ろす時なんかにその打鍵感を確かめてみると良いです。
ただ、くれぐれも押しすぎるなよ! それ不審者だからな!
軽快な打鍵音
これは機能として盛り込まれているものではないと思いますが、僕はREALFORCEの打鍵音が超好きです。
もうね、ファンレター書きたいくらいマジで好き。
なんと言うか今までのキーボードがカチャカチャガチャガチャ言うチープでノイジーな音だとすると、このキーボードは「スココココ……」というなんとも上品な音に聞こえます。
今までのキーボードがポテチだとするとREALFORCEはパティシエが1から10までこだわり抜いたティラミスって感じ。
え? ティラミス嫌い? 知るかーーーー!!
これは口で語っても仕方ないので安いキーボードとの違いを映像と音声でお楽しみください。
な? エエやろ?
多分この動画見た100人中150人くらいは「エエ音やなぁ……」と楽器屋のショーウィンドウに飾られたトランペットに憧れる少年のように恍惚とした表情で眺めているものと思います。
正直こんなカメラの映像と音では伝えきれないくらいイイ音なので皆さんを僕の家に呼んで「REALFORCE打鍵音ライブ」とか開きたいほどです。PCの電源が入っていない状態でも「スココココ……」と押したくなるくらいの良い音だと僕は思います。実際押してるけど
驚異の耐久性
一般的なキーボードの耐用押下回数は1000万回と言われています。
正直これでも全然スゴイと思うよね。普通に文字打ってて同じキー1000万回押すって中々ないだろうし。
でもね、REALFORCEはそんなの気にしない。その耐用回数は驚くなかれ3000万回!!
3000万回て。高橋名人でも指イカれるんじゃないかってくらいの押下回数
通常の3倍というシャアも思わず喜びそうなスペックですが、これだけ耐用回数がスゴイと使える年数も飛躍的に伸びます。
んで普通のキーボードは耐用1000万回なんて言ってますがそれより先に壊れることも多いです。その原因はキーボード自身ではなく使う人間側の問題。
さっき斜め方向からキーを打ちこんだ場合の挙動を説明しましたが、キーの耐用押下回数なんて言うのは正しく使用された場合の数値なんですね。
そらそうよ、乱暴に扱う人間や変な使い方する人間なんて考慮してたらデータバラけてスペック表に載せらんないもん。
僕が以前勤めていた会社ではキーボードの故障が結構多く報告されていたんですけど、その多くが「乱暴な使い方」「変な使い方」に起因するものだったんですね。
キーが引っかかるから思わず乱暴に押してしまうとか、電話しながら片手で打つから真上からのキー押下ができないとか。そうなるとキーボード自体予期せぬ負荷がかかるので必然的に寿命が縮まります。
しかしREALFORCEは先述のように「引っかかり」などの症状も起こらないので乱暴に扱う機会がメンブレン方式のキーボードに比べてほとんどないんです。
つまり「静電容量無接点方式」の特徴である軽快な打鍵感が耐用度の向上に一役買ってるんですね。一般的なキーボードの耐用年数は3年……良くて5年くらいですがREALFORCEならば単純に計算して10年くらいは使えそう。
赤ん坊も学校に通い出す年数やぞコレ!
文字を打つのがとにかく楽しい!
これね、僕今まで文字入力を楽しいとか思ったこと一度もなかったんです。
むしろなんで音声入力がもっと発達してくれないんだと静かな怒りを胸に抱えてた有様だったんですが、REALFORCE買ってからは「文字打つの楽しいいいいい!! 気持ちいいいいいいい!!」です。
もうね、デスクトップのみならずノートパソコンで作業するときもわざわざ外付けで使うレベル。ノートPCのキーボード? んなもんいらんのじゃ!! って勢い
それまでは1000文字ですら「打ちこむのメンドイ……」って毎分(心で)つぶやいてたのに今では「うっひょおおお!! 3000文字!? バッチコーイ!」って(実声で)叫んでたりするから。そのくらい楽しい
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デメリット
こんだけ絶賛するREALFORCEですが、デメリットも無いではありません。その辺をしっかり触れていきたいと思います。
価格が高い
まずコレです。高い。高いです
購入し、使い始めてある程度したから「買ってよかった」と思いますが、高級キーボードを購入したことのない方からすると15000円超えのキーボードは「たっっっっか!!」の一言だと思います。ぎゃはは!
そら上を見りゃ3万するキーボードだって5万するのだってあるけど、僕ら一般ピーポーからすれば1万超えの時点で十分高級キーボードです。
確かに価格自体も安い金額ではありませんし、特に「パソコンなんて、ネットサーフィンくらいしかしねぇ」とか言う人には値段以上に高いものに感じるでしょうし、持つ必要はないと思います。どっちかってーとそういう人はマウスにこだわった方が幸せになれると思う
しかーーし! 仕事で文字をたくさん打つ人であったり、手の疲れがどうしても気になる人には決して単なる贅沢品止まりのキーボードではありません。
仕事の効率化、負担の軽減という観点から考えるとこれくらいの金額は「投資」と考えて良いと思います。
本体が重い
このキーボード、色々な角度から見ていただくとわかるんですがわりと今のPC周辺機器の風潮から逆行した形でぶ厚く作られています。
そしてその重量も見た目通り、重厚です。
その重さ、なんと1.4kg!
いってんよんキログラム!!!
コンパクトな方がいいと思い、テンキーレスにしたのにこの重さ。テンキー付きにしたらどないやねん
じゃあ普通のキーボードはどれくらいよ? って話なんですが、僕の持っているバッファローのウォッシャブルキーボードはテンキー付きでも599g。
実に2.5倍近くの重量差があります。重さの違いはテクノロジーの違イィイイィ!!
機能や使い勝手はREALFORCEが上とは言えど、重いのはいただけません。持ち運び上問題である
ただ重くて良かったなと思えることもゼロではないの。
それは入力してる時の安定感。その重量ゆえに机に滑り止めがしっかりと押しつけられるので、打ちこんでいる時全くブレません。
軽めのキーボードだと打ってる間に盤面が揺れたり、ちょっと肘が当たっただけでずれたりしますがREALFORCEはドッシリしたもんです。
そのため打鍵中の本体の振動もほとんどなく、それが軽快な打鍵感の元になっているとも言えます。
持ち運びの軽快さを取るか、打鍵中の安定感を取るか……難しい選択やな。
他のキーボードを使うと違和感を覚える
今一番困ってるのはコレ。もうね、使いだすと何処行くにもコレがなきゃやりにくくなってくる。今職場で使ってるPCはメンブレン方式だけど、正直自宅から持ってきて使いたいレベル。つーかもう一台職場用に買っときたいレベル
先にREALFORCEを持っていた友人に「使いだすと職場用も欲しくなるぞ~」と言われて「マジかよwww(ねーーーーよwww)」とタカをくくっていた自分が恥ずかしいです。
もはやノートPCのキーボードなんかで作業しだすとモチベーションも作業効率もガクッと落ちて仕事になりません。REALFORCEの導入でハードルが上がってしまったんでしょうね
このように、今まで普通に使えていたものに対して物足りなさを感じてしまうようになったのは一つのデメリットだと思います。
でもアレよ? 「弘法筆を選ばず」という諺があるけど、実際の弘法(空海)は書体によって筆を選んでたっていうじゃん?
そらやっぱり使いやすいもの使っとった方がええがな
物書きには決してマイナスにならないREALFORCE
ここまで主観バリバリで徹底的に紹介してきたREALFORCEですが、決して「無ければ仕事ができない」というものではありません。
しかしこいつがあるおかげで物書きとしての仕事のモチベーションは上がるうえ、疲れ知らずなので純粋に「何かを書く」という作業に没頭できます。
そういう意味では書くことを生業にする人・したい人にとって何物にも代えがたい財産になるもんじゃないかと僕は思うんですよコレが。
現場からは以上です。
エンド
ものまねの記事を拝見いたしました。
記事とは全く関係のない質問なのですが、筆者様は静岡県出身でしょうか?
舌のことを舌ベロと書いていたので気になりました。笑
>ぽぴい さん
コメントありがとうございます!
わたくし静岡に何の所縁もない熊本出身でございます!
ちゅか、舌ベロって静岡の方言的なものなんですか!? 知らんかった
熊本で舌ベロとは言いませんが強調するために使ってみました。てへへ