今日も元気にお覇王翔吼拳と言わざるを得ない!
どうも僕でジェノサーイカッター!!
あなたは格ゲーといえばカプコン派ですか? SNK派ですか?
え、セガ? ナムコ? な、なんかごめん……
僕は断然SNK派でしたので『餓狼伝説』とか『龍虎の拳』とか大好きです。
そういう繋がりで「(SNK内での)夢の対決」として出されたのが『ザ・キング・オブ・ファイターズ』です。(以下KOFと略称)
もくじ
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『餓狼伝説』と『龍虎の拳』のキャラが時代を超えて競演!!
ということでめちゃめちゃ興奮したあの日、その情報をくれたのは近所の遊び友達でした。
当時僕は小学校高学年。
『餓狼』『龍虎』は知ってましたが如何せん作品が違い、まさか競演するなんて夢にも思いませんでした。※時代設定は龍虎が先で餓狼が後
正確には『餓狼伝説スペシャル』を全クリアすると、裏キャラで『龍虎の拳』のリョウ・サカザキがボスとして出てくるんですが、他のキャラは出てきません。
あの龍虎乱舞の凶悪さは今でも忘れんぞ……
本作にはそれらの作品のキャラが複数出演していて、もうお祭り状態。
わかる? アリとタイソンが対決するような感じ。範馬勇次郎と松尾象山が闘うみたいな感じですよ!!
セーラームーンとプリキュアが競演したら女子も燃えるやろ?
’94~製作され、今も続編が出続ける本作ですが、僕の中でゲームシステム・演出共に一番盛り上がったのは’95~’98でした。
というわけで今回はこれらのKOF作品たちの思い出を存分に語ろうと思います。
ザ・キング・オブ・ファイターズ’95
僕が初めて知ったKOF。
名前からSNKと判断できないそのタイトルにちょっと戸惑った挙句、パッケージのキャラは草薙京(当時知らない)。
正直「なんやこのTOKIOみたいなやつは?」状態でした。
ゲームシステムは、技ゲージを溜めて満タンになったら超必殺技が放てるようになるという感じ。
そして声優、SE、演出等全てにおいて’98までの作品の中で一番好きです。
なんと言うか『餓狼伝説』『龍虎の拳』の良いところをしっかり引き継いでるんですよね。
よく使っていたキャラは八神庵。当時超中二病の僕からすると全てがど真ん中のキャラで「遊びは、終わりだ!!」という声まねを何度やったことか……
彼の超必殺技は「とにかく引っかく」
今となってはこの技を見るたびに当時の黒歴史を思い出して自分の頭を引っかきたくなるよ……
ちなみに好きな技はリョウ・サカザキの「暫烈拳(ざんれつけん)」とロバート・ガルシアの「幻影脚(げんえいきゃく)」。
『龍虎』ならではの、決めに使われる「コォー!」というSEが爽快だ!! エド・はるみちゃうわ!
ゲームバランス的には、全体的に攻撃力が高め。
「こんなんほぼ即死やん」みたいな技がポンポン出るので当時初心者だった僕は友達に負けまくりました。
ラスボスはルガール・バーンシュタインというドイツ丸出しのイカツイおっさん。
ただ、彼はそれほどプレイしていない’94からの出演で今作では若干改造手術を受けたような感じになり「オメガ・ルガール」として復活してます。
最初に驚いたのは、ラスボスが知らないおっさんだったことと、ギース・ハワードが出演していないこと。
「SNKのラスボスっつったらギースやろ!(次点でクラウザー)」と思っていた僕は、突然のドイツのオッサンに戸惑います。アルトバイエルンでも食ってろ
しかもこいつ、ギースの必殺技「烈風拳」やクラウザーの「カイザーウェイブ」を使うんだぞ!!
セルかお前は!! ジェノサイドカッター!!
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ザ・キング・オブ・ファイターズ’96
初めて自分のお金で購入したKOF。
前作は友達のソフトを借りて週末夜通しやってたのが、今作からは平日も稼動!!
……なんですが、中身は正直微妙。
というのも、声優やSE、技のシステムが大幅に変更され、スピード感のあるゲーム展開が魅力だったKOF’95の面影が全くありません。
まず、パワーウェイブや虎煌拳(こおうけん)、龍撃拳(りゅうげきけん)が飛ばなくなります。
この時点でゲンナリ。
ほとんどのキャラの声が再録されているようで、一番がっかりしたのはロバートの「龍撃拳」が「りゅーーーゥげきけん!」に変わってたこと。
そして麻宮アテナの声がさとう珠緒……おいどうしたSNK
また、良くも悪くもない変更として、超必殺技を出す瞬間に気を開放するような演出が「ガシュン」だか「ピュゥン」だかいう音と共に一瞬出てきます。
「あ、これから超必殺技出るな」と分かってしまう点は対戦上マイナスかも。
ここまで評価がメタメタな’96ですが、良いところもあります。
一つはBGMがカッコいいところ。
これは本当にグッジョブ! 未だに八神チームのステージ音楽(Arashi No Saxophone 2)を聴いてワクワクするもん。’95も好きだけどね
もう一つは新たなシステムとして覚醒技とも言うべき「パワーMAX超必殺技」が使えるようになったこと。
これは体力ゲージが点滅状態かつ技ゲージMAXで、通常の超必殺技を上回る威力と演出の超必殺技を放つことができる。超必殺技とは一体何だったのか……
とにかく、このシステムの導入のおかげで僕はキム・カッファンの「鳳凰脚」が大好きになりました。前作までは地味だったからね。今となってはそれも愛す
さらに今作でギース・ハワードが参戦していること!
やっぱこの人がいないと始まらない! っていうかSNK感が出ない。
再録した声も野獣のようでカッコいいです。
超必殺技「レイジングストーム」の覚醒技はもはや「柱やん」な派手さ。
ただ、彼も例に漏れず飛び道具が飛ばない……
そして最大の目玉は「ラスボスがとにかく凶悪」なこと。
今作は次回作の大きな災いに繋がるいわば「前座」なんだけど、ラスボスは次回作以上に強い。(次回作が弱すぎるとも言える)
ボスの名前はゲーニッツ。
普段は牧師をしているようで、丁寧ないでたちである(見た目はいかつい)が、技は極悪。性格も極悪だけど
もうね、コンピュータならではの超反応で、プレイヤーを寄せ付けないの。
3段階くらいで自分の任意の場所に竜巻を起こす技を持ってるんだけど、当て方が正確そのもの。
「ここですか! ここですか!」としつこく進路妨害してきます。
ただしこのキャラ、典型的な「人間が使うとそうでもないキャラ」で、コンピュータの超反応ありきの技構成の模様。
ザ・キング・オブ・ファイターズ’97
とりあえず’95~3部構成の物語であった「オロチ編」最終章。
今作から更にゲームシステムの大幅変更があります。
まず技ゲージの種類が従来の、ボタンを押すと溜まるタイプと必殺技を出すor相手にダメージを与えると自動で溜まるタイプに分かれました。
それまでゲージを溜めてる間はキャラが「オーー」だか「ぬぅーー」だか言いながら隙だらけだったことを考えると、新しい技ゲージモードは僕の肌に合ってました。
また、ゲームスピードが前作の’96を大幅に上回っており、かなりスピーディーで派手な戦闘を楽しめます。
各キャラに新たな超必殺技も追加され、対戦の幅もかなり広がっていい感じです。相変わらず虎煌拳飛ばないけど
それに伴ってか、前作以上に超必殺技の演出が派手になりました。
一瞬気を開放するような演出はそのまま、背景が暗転して「シュン」だか「チュン」だかいう音と共に超必殺技が飛び出します。
僕はこの演出大好きなんですが、前作以上に必殺技の出だしがわかりやすくてなかなか対戦で当てることができません。
また、残念な点としては、BGMがほぼない事です。
そういう演出なのかもしれませんが、本当に戦闘が静かで寂しいです。
社(やしろ)やクリス、シェルミーなんかの魅力的なキャラが追加されたのに、その魅力が寂しさに負けてる。音楽って大事だったんだなぁ……
そして超必殺技が超出易いこと。
これって初心者にはありがたいことかもしれないけど、マジで暴発します。
今までは「正確に入力しないと出ない」技が、コマンド自体は変わってないのに「適当にいじってても出る」ようになりました。
ということは「出したい技があっても、コマンドが近い技が勝手に暴発する」ということがよく起きるということです。
ラスボスのオロチは前作と反対で「コンピュータが使うと弱く、人間が使うと強いキャラ」。
技的には前作のゲーニッツより強烈な「逃げ場のない全体攻撃・超必殺技」を持っていますが、如何せんAIがバカなんでしょうね。その強さを見せ付けることなく倒せます。
ゲームシステムとは関係ないけど、収録されてるイラストギャラリーはなんか雰囲気よくてすき
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ザ・キング・オブ・ファイターズ’98
満を持してやってきました最高傑作!(自分比)
最初に思ったのは「京が’95より若返ってるやん!」でした。格ゲーの世界までフォトショの魔の手が……
今作は今までのノウハウを全て活かしきった素晴らしい出来だと思います。
’96から始まったパワーMAX超必殺技はそのまま、’97のゲームシステム、’95以前のキャラクターも一部帰省。
相変わらず虎煌拳飛ばないけど……と思ったら、なんと飛ぶバージョンのキャラ選択も可能に!!(裏キャラとして選択可)
もうこの時点でワクワクワークなわけだが、一番テンション上がるのが「ファイトコールのカッコよさ」である。
あの、キャラが闘う前に「ラウンド1、レディー……ゴー!!」っていうあれ。相撲で言うと行事
あれがとにかくカッコいいんだよ!!
女の人の抜けるようなとおりのいい声が「ああ、これから俺闘うんだな」と心を奮い立たせる。
それまでは’95のコールが好きだったけど余裕で記録更新したわ。
超必殺技の演出も’96と’97の中間くらいのいいとこ取りだし、ゲームバランスも申し分なし。
オロチ編が終わった後にいい意味で「格闘の祭典」感が出てます。もう打ち上げみたいな感じ。
そしてまた懲りずに復活したオメガ・ルガール(裏キャラ)ですが、性能は凶悪そのもの。
まず、通常技の瞬間移動が反則。腕組みながら瞬間移動をしながら相手に体当たり(?)を食らわすんですが、対戦相手がよっぽど上手い人じゃなけりゃ瞬間移動してるだけで勝てます。
やっと隙を見つけて超必殺技で懐に飛び込んだかと思いきやジェノサーイカッター!!
強コマンドの減り具合が半端ないです。
こいつはいかん。こいつは使ってはならんキャラだ。
ですが、もし「一生ひとつのKOFしかプレイできない」という制約が生まれたら間違いなく僕は今作を選びます。そのくらい出来がいい
この作品は世間的な評判も良かったらしく、リメイク品も出ています。過去作出演キャラ含む増枠(全64名!!)にキャラのステータスなどを調整した模様。好評も好評な1本です
各作品比較
最高傑作は’98ということにしましたが、もちろん各作品一番良い所もあります。
良い部分を不等号で比較してみました。
演出
戦闘の全体的な雰囲気です。
「KOFが出る前の派生作品の良さをどれだけ残しているか?」という観点に基づいて
95>98>>97>>>>96
声
声当てをしている声優さんなどの上手さ・ハマり度などを加味して
95>98>97>>>>96
SE
効果音などの戦闘音
95>97>98>96
ファイトコール
戦闘開始の「レディー……ゴー!!」のかっこよさ
98>95>96>>97
BGM
OP・戦闘時含む各種音楽
96>>95>98>>>97
ゲームスピード
ゲームのテンポのよさ、戦闘のスピーディーさ
95>97>98>>>96
ラスボス(裏ボス)の凶悪さ(CPU)
ラスボスをコンピュータが使用した場合
96>95>98>97
ラスボス(裏ボス)の凶悪さ(人間)
ラスボスを人間が使用した場合ジェノサーイカッターー!!
98>>95>>97>>>96
コマンドのシビアさ
どこまで正確に入力しなければならないか
95>>98>96>>>97
総評
98>95>97>96
こんな感じです。98は家庭用も購入してアーケード版もめちゃんこプレイしたので思い入れもひとしおです。
でも各作品良いところがあって、どれも定期的にやりたくなります。なんだかんだ全作持ってたし
その後の作品は?
その後’99あたりから大きく毛色が変わり、なんというか、スタイリッシュな感じにまとまります。
それに伴い、主人公も「草薙京」から「K’(ケイダッシュ)」に。芸能事務所かよ
少しプレイしたことはあるんですが、’98までのワイワイ感が大好きな僕としては、どうしても’99以降の作品には馴染めませんでした。
技の演出も更に改変されたし、大好きなキムの演出が許容範囲を超えちゃったので……
ジョンフーンはいらない子
『ザ・キング・オブ・ファイターズ京』という闇
「オロチ編」という一大事件にかこつけて細部の設定・説明を固めるために出たようなとち狂った作品。
ゲームシステムは半RPG+自由に動けない格闘と、なんとも中途半端な作りとなっている。
同じようなコマンドシステムの『ゼノギアス』が名作だった反面、こちらは「クソゲー」として認知されている。
アニメムービーなども含んだ「キャラゲー」でもあるので、そこを楽しみにプレイしていたがテンポの悪さと戦闘シーンの操作性の悪さにプレイ3日目にしてやめてしまった。
今となっては僕の心のアルバムに「SNKご乱心」という記憶くらいしか残ってません。こういうのは漫画でやってくれればいいよ
怖いもの見たさでプレイしてみたい人はどうぞ。
格ゲーの世界は奥が深い
こんだけ語りまくってる僕ではありますが、ゲーセンなどでは負けまくってましたし、当時の全盛期の自分でも「上の下」か「中の上」くらいの強さだと思ってます。
あの世界は深みにはまるとヤバいです。
キャラ同士の距離をピクセル単位で見ていて詰めて来たり、密着しないと使えない技なんかをポンポン成功させる人がいっぱいいます。もはやCPU
アーケードでは決して勝ち星の多くない僕ですが、各作品・キャラへの愛や面白さはよく知ってますのでこれからも家庭用機で旧作を細々とプレイしていきたいと思います。
たまに対戦してくれる人、求む!!(うちくる?
エンド
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