誰も敵わない最強の腕力を手に入れたとしたら、あなたはどんな人生を思い浮かべますか?
僕は力が弱いのでそういう能力にめっちゃ憧れます。だって力強かったら頭使う仕事しなくても重宝がられるし、自分の身を守ることにも不安がない。勉強嫌いのヒョロガリな自分にとってはウハウハよ
ディズニー映画『ヘラクレス』はそんな最強の腕力を持った半神半人の青年・ヘラクレスを主人公にした物語。
正直ディズニーアニメ映画の中では日本国内だとかなり地味な部類に入ってしまうと思うんですが、僕はこの作品大好きです。
もくじ
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映画『ヘラクレス』のあらすじ・概要
オリンポスの全知全能神であるゼウスの子として生まれたヘラクレスは赤ん坊であるにもかかわらず唯一無二の怪力を持っており、他の神々もその誕生を大いに喜んでいた。
一方で死者の国を収める神・ハデスは密かにオリンポス全体の支配を目論んでおり、そのためにはヘラクレスの力は将来自分の脅威になると考え抹殺を決意。部下のペインとパニックに命じ、ヘラクレスを人間界へ連れ去ったのち「人間になる薬」を飲ませた。
しかし薬の最後の一滴を飲みきらなかったヘラクレスは完全な人間とはならず、怪力はそのまま、半神半人の存在となってしまった。
その後人間界で夫婦に拾われ、養子として育つヘラクレスであったが、その怪力ゆえに村の人々には疎まれ、友達もいない孤独な生活を送っていた。
そんな生活に嫌気がさしたある日、育ての父から自分は神の子であることを知らされ、自分のルーツを探るためにゼウスの神殿に向かい出自を知るが、神に戻るためには「本当のヒーロー」になることが条件であった。
そのため数々のヒーローを育て上げたピロクテテス(フィル)に師事し、様々な試練を乗り越えながらヒーローを目指すヘラクレスであったが、ハデスによるオリンポス転覆の野望はまだ終わってはいなかった……
映画『ヘラクレス』の見どころ
最近のディズニー長編アニメーションで印象的なキャラはだいたいが女性キャラ(プリンセス)であるが、この作品はプリンセスこそ出てくるものの濃厚な恋愛というのはそぎ落とされかなりピュアな内容になっている。
印象的なシーンもヘラクレスの怪力エピソードであったり、戦闘シーン、歌唱シーンとかなりアクティブなシーンが多く見られる。
また、主人公ヘラクレスの「怪力」というわかりやすい能力から、子供の視聴でも退屈なシーンがない。プリンスとプリンセスが美しい愛を奏でる作品が「カップル向け」とするならば、主人公が修練を経て目標を達成する本作は「ファミリー向け」の映画であり老若男女問わず気ままに楽しむことができると言えるだろう。
しかしながらヘラクレスに与えられた試練は簡単なものではなく、まずは疎まれた人間への信用を取り戻すことから始めなくてはならなかった。
心無い言葉を受けながらもひたむきに努力するヘラクレスであったが、途中力を奪われ完全な人間になってしまい、皮肉にも昔は手放したいと思っていた怪力を人々を守るために欲することとなる。
それでもヘラクレスは諦めずに頭を使い敵を打ち砕きその力を取り戻すのだがそこで初めて「持たざる者」の気持ちを知る。
人は当たり前のことと思っていたことができなくなると途端に自分の弱さに打ちひしがれ自暴自棄になりがちだが、それに負けることなく自分のできる最大限で勝負をするヘラクレスはまさに「真のヒーロー」である。
ヒーローに必須の条件とは、力の強さや能力の高さではなく「ハートが大事」ということをストレートに伝える一コマであった。
物語についてはゼウスやハデスなど登場するものの『ギリシャ神話』におけるオリュンポス十二神の逸話には準拠しておらず、神々の能力などの設定を輸入したのみのオリジナルである。ゆえに出典元の登場人物が持つ悲しい逸話なども刷新され娯楽に特化した作風になっている。
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映画『ヘラクレス』感想
この映画、もともとは絵やあらすじではなく音楽が好きで、その後本編を観るようになりました。
「Go the Distance(ゴー・ザ・ディスタンス)」名曲すぎ問題
この作品の主題歌なんですが、マジで名曲です。
僕ディズニーの曲ってめっちゃ好きで聞くのも歌うのもウェルカムなんですが、その中でもこれは頭一つ抜けて名曲。
もうね、名曲。(デカため息)
壮大で柔らかな前奏から静かに入るヘラクレス(歌:ロジャー・バート)の声。落ち込んだ心に優しく沁みわたるメロディーと歌声を聞いた後、長い間奏を経て輝く未来へ転調した時は思わず涙出るくらい感動しました。ディズニーってこういう曲のつくり方ほんと上手いよね
とりあえず聴いてみてくれ↓
ね? ええ曲やろ?
この歌詞は、ヘラクレスがその怪力で人々に疎まれてうっぷん溜まりまくりの時に口ずさんでたんだけど、歌詞の意味的にはすごく簡単です。
俺よう夢見んねん……
なんかめっちゃ遠い場所やけど
なんか俺のこと温かく受け入れてくれるし
これもう行くしかないやろ!
行くわ
こんな感じ。こんな単純な歌をあんな美しく歌うなんてヘラクレス才能溢れすぎィ!
メガラ可愛すぎ問題
ここから若干ネタバレ入り始めるから注意な!
この物語に出てくるディズニープリンセス、名前はメガラ(メグ)というんですが
出典:ディズニー映画『ヘラクレス』より
ハッキリ言ってプリンセスじゃねぇ!!(公式では主要プリンセスじゃないが、プリンセスとしてカウントされてる)
だってアレよ? こいつ前の男に振られてやさぐれとるんやで?
しかも初登場は別の男に(強引に)抱かれながら登場して、ヘラクレスが助けようとしたら「余計なことすんなや」みたいな態度。
え、なんなのこれは
ディズニープリンセスってもっとお目目がキラキラーっとした、苦境の中でも決してやさぐれない純真無垢なキャラのことじゃなかったのォン!?
もうね、最初に出てきたときのメグの印象は最悪でした。ハデスの手先だったし
ただ「最初の印象が悪いとあとから点数が上がる」っていうのはアニメでもリアルでも共通なんでしょうね。正直僕が知ってる範囲でのディズニープリンセスの中で一番好きになってしまいました。
なんつーか、男とのひと悶着があって、その後の人生でも色々あったんでしょうね。
酸いも甘いも知ったその心はなかなかピュアピュアなヘラクレスには開くことができませんでしたが、一度心を許せば最強です。めっちゃええ嫁です
前の恋人ともただ振られたんじゃなくてその恋人のためにハデスに命を捧げた挙句、その男に捨てられるという過酷な人生。男見る目はなかったんやね
最初はつんけんしてたヘラクレスに対しても、一度好きになったらハデスの手先であることを捨ててヘラクレスに身を寄せる決心の固さ。ゆーてハデスは死神なので裏切ればヤバイ仕打ちが来るんですからまさに「決死の愛」ですよね。ええ女やほんま
ヘラクレスが真のヒーローとなって神々の前に立った時も「あたいはそんなガラじゃないよぉ……」と控えめな態度。かあいい
「純真」というのも穢れがなくて良いかもしれませんが、対義語である「不純」という人間性もまた一つの個性であると思い知らされた瞬間でありました。不純バンザイ
フィルからは「性悪女」と罵られてましたが心の底では「純真な恋する乙女」な部分も見えて、人間的に豊かな人なんだなぁとおもいました。(小並感)
ヘラクレスピュアすぎ問題
もうね、こいつヤバイです。
ここまで脳みそ筋肉なキャラってなかなかいない。
マジで孫悟空なみのピュアさ。ヘラクレスも筋斗雲乗れると思う
この子はとにかく真面目で誠実でひたむき。
なんつーか、やさぐれないところがいいよね。全世界のヒーローがお手本にしてほしい性格
途中怪力を奪われるシーンがあるんだけど、それでも諦めない。何この子
僕なんか足を骨折して2~3ヶ月くらい杖なしで歩けないくらいでめっちゃ後ろ向きになったのに!
何だこいつはーーーー!!
良い子かこのやろーーーー!!
そして惚れるのが早い!! 良い子は女に弱い説
「ヲタとか、女と目合わせるだけで惚れるからなwww」を地で行く男。
そしてアクションがデカい。何もかもがデカい。
傷つくときも動きがデカいし失敗するときも被害がデカい。そら周りの人間もビビるわ
なんつーか、物語見てる時に思ったのは
大型犬見てるみたい……
こんな感想。つまり、かあいい。
何か最近の日本アニメとかは感情の描写とかが細かくて、じっと見てないとそのキャラの感情を追えなかったりするけどヘラクレスはそんなの気にしない。
もうね、そのまんま。
いやどっちが優れてるかという話ではないので、どっちも楽しんでいただきたいんですが、ジャパニメーション見た後だとその分かりやすさにキュンとくる人も多いんじゃないでしょうか?
僕はあまりにも描写が細かすぎると「どないやねん!!」ってなるほうなんで……
そして何といっても最後の最後に真のヒーロー(神)となるヘラクレスなんですが、そこでその立場を捨ててメグを選んで下界に降りる所が最高!!
何こいつ!? 絶対いいやつやろ!?
絶対居酒屋とかでビール飲めない癖にみんなに併せて最初は生で乾杯しちゃうやつやろ!?
一見アンバランスに見える組み合わせですけど、くっつく二人がどっちもピュアピュアだとお花畑ムービーですし、だからと言ってヘラクレスまでスレてたらそれはそれで現実見せられすぎて悲しいので、これくらいがちょうど良いんじゃないでしょうか?
漫才におけるボケとツッコミみたいなやつやね
物語・音楽・バトルと三拍子楽しめる名作『ヘラクレス』
是非皆さんも楽しんでアモーレ
そんな話です。
エンド
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