シン・ゴジラの次はこの映画。
もともと嫁が動物(特にゾウ)が好きだったこともあって、予備知識もないけど身に行こうと思い立った作品です。
ネタバレも含んでるけど、これは物語も単純だし、どっちかっつーとストーリーより動物達と主人公のふれあいを絵的に見ていく作品だと思うのであんまり影響ないと思います。
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フィクションの中に現れる厳しさ
この物語はとっても簡単。
主人公のモーグリは人間の子供。ある日父と一緒に洞窟で一夜を明かそうと滞在していたところ、トラのシア・カーンに父を殺される。
シア・カーンも無傷では済まず、顔に松明の炎で受けた深いやけどを負う。
父を亡くした幼いモーグリはクロヒョウのバギーラに拾われ、オオカミの群れに引き渡される。
群れの雌オオカミであるラクシャはモーグリを受け入れ育てるが、シア・カーンは人間につけられた傷を思い出し、モーグリを殺すと宣言。
危険なジャングルからモーグリを出し、人間の世界に返そうとするバギーラであったが、シア・カーンの魔の手は彼らを容易く逃がしはしなかった……
こんな感じ。
怖~いトラからの逃走劇ですね。
その最中に森のクマさんに会ったり、おっきなお猿さんに会ったりするんだけど、もうね、みんなかわいい。
ズートピアがデフォルメされたもふもふなら、こっちはリアルもふもふ。
モーグリがジャングル出ていくときなんかは、名残惜しそうにお母さん(ラクシャ)がおでことおでこをコッツンコ。
ああ~~~!! 俺もコッツンコされたいんじゃぁ~~~!!
一見すると、いろんな動物たちが仲良しこよしな感じなんだけど、ちゃんと厳しい掟や決まりがあって、その中に「乾期の水場での休戦」っていうのがあるの。
そりゃそうだよね。じゃないと肉食動物は何食って生きてるんだって話になるもんね。
「ここではお前らは襲わない。でも雨季が来れば容赦はしない」みたいな感じ。
草食獣も肉食獣もみんなおいしそうに水飲んでる中、観覧してる俺は緊張してたよ。
やっぱ野生の世界は厳しいのね……
だって超怖い上司に「今日は無礼講だけど、明日はめっちゃ大事なプレゼンだから覚えとけよ」とか言われたらビビるっしょ。
そんなんで注がれた酒なんて味しないでしょ。なのにこいつらはおいしそうに水飲んでる。
肝据わってるわぁ~~!
その中でオオカミが「ジャングルの平和を」みたいなこと言ってたけど、それはあくまで食物連鎖が成り立った上での秩序であって、「みんなず~っと仲良しこよし」ってわけじゃないんだな。
厳しいわぁ~~~~!!
でもね、お母さんのラクシャとクロヒョウのバギーラが優しくて、このままだと僕は動物園に行って彼らを素手で触っちゃいそうだよ……
マジでビビる映像
ストーリーはまあ、明瞭簡潔で「うむ面白い」みたいな感じなんだけど、やっぱり特筆すべきは映像美。
動物たち、フルCGなんだと
あの細かい毛なみのもふもふ具合とか、すべてがCGなんだってよ奥さん!
そこ10年くらい前に「人間の髪の毛や動物の毛などはCGで再現できない」とか言われてたけど、もう技術がリアルに追いついてるやん!!
しかも、背景もCGらしい。
ということは、実写はモーグリだけじゃん!!
これは撮影現場は相当シュールな画になっていたことだろうな……
と思ったら撮影風景あったよ。
これモーグリ役の子本当に大変だったろうな。何もないところで、さもそこに存在しているかのように演技してたんだから。
でも出来上がった映像見たら感動するよなぁ。
クマのお腹に乗っかって歌ったり、クロヒョウに抱きついて頬ずりしたり、普通じゃできないことがこんなリアルな映像に残せちゃうんだから。うらやましい
俺にもしこんな映画の出演オファーが来たらよだれ垂らしながら契約書にサインするわ
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ジャングル・ブック→ターザン??
恥ずかしながら僕はこう思ってました。
ああ、このモーグリが大きくなってターザンになるのかな、と。
調べてみたら作者も全然違うんだね!
出た順番的にはこの『ジャングル・ブック』が1894年で、ターザンは1912年だって。
長い目で見ると割と同時期ではあるけどジャングル・ブックのが先。
んで『ターザン』の作者はこの作品に影響を受けていると。
でも国内の有名度で言うと『ターザン』の方が有名な気がするんだけどどうなんだろう。
『マクロス』より『Zガンダム』の方が一般的に有名みたいな感じだろうか
とにかく同じ勘違いをしている全国のおっちょこちょいに言っとく。
モーグリ≠ターザンな! 恥はココで終わらせとけよな!
動物好きには本当におすすめ。ケモナーにも
ストーリーが~とか演出が~とか、そういうことに拘らずに「純粋に人間と触れ合う動物が見たい」って人にはマジでおすすめです。
あれはモーグリに感情移入する映画じゃなくて、自分をモーグリに置き換える映画だよ。
モーグリがラクシャとおでこをコッツンコしたら自分が同じことをした気になって萌える。そんな映画
「動物みんな英語喋ってるやん。人間は何語喋ってるん?」
とかそんな突っ込みはいらない。って言うかモーグリ以外の人間が喋るシーンなんてないし
とにかく出てくる動物たち一匹一匹を愛情を持って見つめる。そんな映画
そんな風に見ていると、所々コミカルな小動物の仲間たちも出てきたりして、絵的に全く飽きないのでとっても短い100分あまりで……
立派な準ケモナー映画だった!!
って思うから。
最近ディズニーさん、どうしたの?
エンド
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