楽なバイトを求めてこの記事に辿りついたそこのお前!
いいセンスしてんじゃんかよぉ……
楽なバイトは正義! 楽して稼いで何が悪い!(働きたくない!(寝てたい!(だらけたい!)))
そんなファンキーな価値観を持ったあなたのアルバイトライフを応援するために、僕が以前体験した「渋滞長調査」のお話をします。
これは今まで僕が体験してきたバイトの中でも断トツナンバー1の楽さを誇る優良バイトなので、チャンスをゲットするのは難しいかもしれませんが……
それでも知らないよりマシだよね!?
知らなかったら絶対逃してるでしょ!?
だって「渋滞長調査」だよ!? なんか名前からして結構めんどくさそうじゃない!?
まず名前に「渋滞」って入ってる時点でなんか交通量多い場所の「交通量調査」みたいな印象受けるだろ!?
ところがどっこーーーーい!!(どやさどやさ!)
これが違うんだなコレが!! マジで楽だから!!
ここまで聞くとワクワクしてくるだろ!? 働くの嫌なはずなのにワクワクしてきたろ!?
っていうか中々入らない本題に若干イラついてきただろ!?
はい。
というわけで、今回はこの「渋滞長調査」についてちょろっと語ろうと思います。
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「交通量調査」との違い
楽なバイトっつっても内容分かんなきゃ不安だよな。言っちまえば治験なんかも楽なバイトだけど注射嫌いには過酷すぎるバイトだったりするし。(正確にはバイトじゃないけど)
みんながよく知ってる「交通量調査」。
あの交差点とかで何人かの人が何個かのカウンター持ってカチカチ延々とやってるやつ。
素人の人間から見れば発狂しそうだよなあの光景。だって行き交う車をしっかり見て全部カウントしなきゃなんないんだぜ!?
「あ、やべ……くしゃみ出る」→「ハックショェェン!!」とかコいてる間に絶対車5~6台通り過ぎてんだろ!? むりむりむりむりかたつむりだわ
しかーーし!!
そんな心配は有殻アメーバの細胞のゴルジ体1個分ほども心配しなくて大丈夫! そう、「渋滞長調査」ならね。
「渋滞長調査」と「交通量調査」、同じトラフィックに関する調査でありながら、目的が若干違うので仕事内容も異なります。
- 交通量調査・・・道路管理者や近隣の店舗運営者などがそこを行き交う人や車などの量を計測し、経営や道路整備の参考にする。
- 渋滞長調査・・・道路管理者が交差点などの交通量の多い場所の信号停車数を計測する。実際は停車数ではなく距離で計測。車線数増強などの参考にする。
つまり「交通量調査」は民間企業などの営利目的も含み、「渋滞長調査」は道路管理者(国土交通省)などの公共事業者が中心ってことね。
気になる仕事内容は?
「渋滞長」と書いて字のごとく渋滞の長さを計ります。
ただ、長さを計るのにいちいちクソながい巻き尺(50m走の長さ計るヤツ)とか持ちだしても、計ってる間に無慈悲に信号は変わってしまって計測になりません。
ということで渋滞長調査では正確な計測機械ではなく「目印」を使います。
そう、アレ。キミらが道とか覚えるために見てる目印よ?
あいつンちに行くには米屋の看板右に曲がって、ドンキの50m先で左斜めに道なりに……とか言う時に言う目印。
っていうのが、そういう交差点なんかの場所では、すでに何が何mの位置にあるとかっていう目安がすでに出来てるんですね。
だから、最初に渋滞長調査のバイトに来た時に説明を受けます。
「こっから見えるあの4個目の街灯! アレ25m地点だから。んでその先のクソでけー木! あれ50m地点だから!」
こんな感じです。あとは信号停車の30秒~1分そこらの間にその道に溜まってる車の最後尾がどの目印の位置まで伸びてるかを目視してメモっとくだけの簡単なお仕事です。
スゲェよなぁオイ!! こんなクソみてーに簡単な仕事で金もらえるんだぜ!?
しかも話はここで終わらない!!
“究極の楽さ”を求めるハイパーゴッドなまけもののキミなら考えると思うんだけど、大切なのは、そのクソ簡単な仕事を「どのくらいのペースでやるか?」だよなぁ!!
さすがエターナルネオなまけものは考えるトコが鋭いよなぁ!!
だってこれが毎回信号赤になる度にって感じだったらダルいっしょ?
その時点で交通量調査よりははるかに楽だって―のにダルいと思っちゃったっしょ!?
いやしんぼだなぁオイ!!
でも大丈夫、そんなキミのためにとっておきの情報を教えよう。
1時間に1回。
ぎゃはは! ビビったろ!? 1時間に1回だよ!?
俺もやってて思ったわ
国土交通省ご乱心
でもね、もうその時は感謝しかなかった。
だってその1分やそこらの計測時間以外は、友達と携帯いじりながらくっちゃべってたんだぜ!?
8時間拘束でも実働10分そこら!? なめとんのか
コレ初バイトだったら完全に世の中舐めきってたわ。そのバイトしながら何故かずっと興奮しっぱなしだったもん
やっぱさ、最初は真面目にやろうとか思うわけよ。
計測も1時間に最低6回(10分に1回)はやっといた方が正確なデータとれるかな……とか気を遣ってさ。
んでその場を総括している責任者の人に聞くワケ
「1時間に何回くらい計測しといたほうがいいですかね……?(緊張)」
返ってきた答えは
「え? 一撃で!」
当時大学生。かつてこれほどまでに衝撃的な回答があっただろうか?
むしろその言葉の方が僕の大学の時のピュアーな心には大きな一撃だったよ。
要するにアレね、「1回でいいよ!」ってこと。
なんでしょうね、当時は今以上にのほほんとしたおバカさんだったんで、世の中の仕組みとか、社会の闇とかそんなこと全く考えてなかったんですけど、漠然と「世の中には意味のないことをさせる人もいるんだなぁ」と鼻たらしながら思ってました。
ぶっちゃけ、俺、いる?
そんな考えが頭をよぎらなかったかといえばウソになります。
でもこの空前絶後の激楽バイト、日当は8,000円強でございました。
8,000円。
当時私は熊本の大学生。熊本といえば、最低賃金の低さでもかなり上位に位置するんじゃないかってくらいの低賃金県です。(っていうか実際に最下位あたり)
その貧困国の8,000円がどれだけ価値のあるものか想像できますか?
ましてや僕は貧乏学生。その8,000円にどれだけの夢と希望と欲望を見たか分かりますか?
そんなお金です。
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しかしなかなか出会えない
一度渋滞長調査のバイトにありついた僕はその日以来そいつのことしか考えられなくなりました。
麻薬。まさに麻薬
人が怠惰に堕ちる瞬間を社会に出る一歩前に体験できたのは不幸中の幸いだったんでしょうか?
それからというものの一向にそのお仕事の枠は見つからず、結局僕は普通にバイトして勢いで買ってしまったバイクのローンをヒーヒー言いながら返すのでした。
友達に紹介を受けて一緒に参加したバイトでしたが、やはり枠は厳しく人脈が物を言う世界なんでしょうね。特に地方は
もし楽なバイトをお探しの方で「渋滞長調査」を見つけたら一度チャレンジしてみるといいかもしれません。
しかし! ネットなどで調べると、「交通量調査」と勘違いしているのか、それとも本気なのか、「とにかくキツかった」という体験談もちらほら見かけます。
誠にご勝手ながらその辺は自己責任でオナシャス。でも普通のバイトよりは絶対楽だと思うんだけどなぁ……
ああ、もう一回やりたいなぁ……
エンド
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