最近の流行なのか、地域差があるのか、とにかくよく「一瞬待って!」っていう言葉をよく聞く。
しかし僕にとって「一瞬」とは、まさに刹那であり瞬きくらいのとても短い時間。
……と思ってググってみる。
いっ‐しゅん【一瞬】
一度またたきをするほどの、きわめてわずかな時間。刹那 (せつな) 。副詞的にも用いる。「―の出来事」「―目を疑った」
やっぱ思ったまんまだった!!
だから「一瞬待って!」と言われる度に
「君の一瞬は長いな~~~~!!」と思う。
そしてその言葉は、僕が東京に引っ越してから、時間にすると8年ほど前から聞くようになった。
それまではド田舎の熊本で田んぼを見つめながら過ごしていたのだが、こちらで聞くような「一瞬待って!」という言葉は聞いたことがなかった。
そうだよね、だって「ちょっと待って」って言えば事足りる話じゃん!?
「一瞬」とか変に数字の入った言葉使うもんだから、期待値めっちゃ高くなっちゃうよ!
「ああ……この人一瞬で仕事片付けちゃう有能な人なのね」と。
結果30分間待つ。
おいおいおいおいお~~~~~い!!
君、一瞬って言ったよね?
やっぱり君の一瞬は長いな~~~~~!!
そこで「ちょっと待って」と言ってくれれば「人によって『ちょっと』の感じ方は違うから、結構時間かかるかもな」と慮ることもできるし、もし急いでるなら「ちょっとって何分くらい?」って聞けるのに、「一瞬」なんて言っちゃうもんだからもうてんやわんや。
「一瞬って何分くらい?」とアホの子みたいな質問で返さなきゃいけないこっちの身にもなってくれよ!!
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もう「一瞬」って使うのやめない?
断っておくと、僕は「一瞬」という言葉に対して文句言ってるんじゃないからね!?
状況にそぐわない言葉に対して文句言ってるだけだからな?
仮に承太郎が「一瞬待ってろ」て言って、スタープラチナ・ザ・ワールドで書類を完成させたとする。
そしたら僕は感心するね。「おお、マジで一瞬だ!」と。
それだけ「一瞬」ってスゴイことなんだよ!!
一般人の俺らにこの「一瞬」ってスキルは重過ぎるんだよ!!
なぜ人は「一瞬」を使いたがるのか
世の中には僕のように「一瞬」に対して「全然一瞬じゃねーじゃねーか!!」と思う人がいる一方、「一瞬」の使い勝手に魅了されてついつい使っちゃう人もいっぱいいる。
それは何故か?
一瞬のほうが相手に与える「一所懸命感」そして「聞き返しにくさ」が段違いだからである。
さっきも言ったように「ちょっと待って」と言ってしまうと「ちょっとってどのくらいよ?」と聞き返すが、「一瞬待って」と言えば「一瞬ってどのくらいよ?」とは聞き返しにくい。(言いすぎな人には聞き返したくはなるが)
このように、辞書などにも載っていて、割と言葉の持っている「物量感」が共有されている単語は、お互いのやり取りの中で不毛な(もしくは冗長な)コミュニケーションをカットできるメリットを持つ。
しかしそれは諸刃の剣であり、その一瞬が延びれば延びるほど先方の待っている側はイライラが募るものであり、ともすれば「一瞬って言ったくせに何分待たすんだーーー!!」という叱り事を受ける羽目になる。
そう考えると、たとえ無駄に思えるようでもコミュニケーションはしっかりととって、お互いの意思の疎通はしっかりしてなきゃいけない。
上記の理由から、僕は「一瞬待って!」を撲滅すべきだと思います!
え、具体的に撲滅する方法??
あ、ごめん、一瞬待って! 考えるから
一瞬エンド
マジエンド
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