「この技ってどうやって出すの?」
「波動拳」
こんなやりとりをしたことはないだろうか?
特に格闘ゲーム(格ゲー)をやっていると僕は必ずと言っていいほどこのやり取りをする。
めっちゃ便利
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波動拳コマンドとは
言わずと知れたあのカプコンが出したスーパーファミコンの超名作『ストリートファイター』シリーズに登場する必殺技が「波動拳」であり、それを繰り出すために必要なキー操作である。
実際に有名になったのは『ストリートファイターⅡ(ストⅡ)』と思われる。僕も本作から知った
僕は格ゲーと言えばSNK派であるが、このコマンドを初めて知ったのはストⅡであり、格ゲーデビューもここからであった。
その後なんとなーく『餓狼伝説シリーズ』にシフトチェンジするのだが、ストⅡで培ったコマンド操作は大いに役に立った。
例えばテリー・ボガードの「パワーウェイブ」はまんま波動拳であったし、「バーンナックル」は十字キーを波動拳と逆に操作すればよい。
「バーナッコーってどうやって出すの?」
「波動拳の逆」
なんて効率的な会話だろう。
これが初めて格ゲーをやった人ならばこうはいかない。
「波動拳」というコマンドを覚えることで一瞬で類似技までも学習することができる。
そして現在の格ゲーの説明書など見ると、未だに波動拳コマンドは健在である。
まさに格ゲー界の「Hello World!」だ
これで今も現役だ!
僕は現在、格ゲーをほとんどやらない。
というか、ゲーム自体めったにやらなくなってしまった。
しかし歳の離れた親戚や友人の子供など、ゲームをする機会はこれからもいっぱい出てくると思われる。
そんなとき「せいじ兄ちゃんいっしょに格ゲーやろうよ格ゲー!」と目を輝かす甥っ子などを前に「兄ちゃんゲームの操作わかんないんだよ~……」なんて情けないことを言わずに済む。
というかそんなことを甥っ子に放つ輩に「兄ちゃん」を名乗る資格はない。大人しく「おじちゃん」に甘んじるべき
とりあえず波動拳を実行すれば必殺技が出るし、溜めコマンドならサマーソルトキックで何かしら蹴り技でも出せる。
弱パンチボタンを連打してみたり、十字キーをもみくちゃに動かしてわけのわからないまま負けたり、結果ハメ技みたいなものを発動して甥っ子を泣かす結果になるよりは遥かに良い交流ができるだろう。
波動拳コマンドは格ゲーにおけるプライマリーな学習内容であり友人・親戚の交流に必要な「嗜み」であると僕は断言できる。
やったなぁ!! これができるだけでしばらくは「おじちゃん」にならずに済むぞ!
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コマンドの発展はこれ以上ないのか
現在発売されている格ゲーのアーケード版を通りがかりでプレイしていてよく思う。
「これ以上新しいコマンドが以降開発されるのだろうか」と。
時間にして30年近くを過ごしてきた波動拳コマンドであるが、いつまでたってもアーケードの方向キーは8方向であり、コンシューマー機は十字キー(センサーは8方向)だ。
全く新しい格ゲーの概念というものを頑張って想像してみても、2Dである以上は僕も波動拳コマンドを超えるプライマリーな操作法は想像できない。
そして、そういったメジャー作品が市場に出ていないということは、そういうことなんだろう。
今のところ波動拳コマンドの盤石を揺るがすコマンドには出会っていないし、そもそも操作性について新しいものをデフォルトに持ってくる必要があるのか? という疑問もある。
波動拳コマンドとは少し離れるが、昔アクションゲームで「ロボコップ~ 新たなる危機 ~」というゲームをやっていた。
ロボコップを自身が自由度の高い操作するということで、操作法も複雑性が増し、ゲームの最中に何度も説明書を見なくては到底操作などできない。
なので、友人は面白がってやってたけど僕にとってはクソゲーでした
大体の操作法を覚えたとしても、いざ強敵を目の前にすると雑魚キャラを倒していた操作では到底進むこともできないので、また仕方なく説明書でおさらいをする。
このような作業の繰り返しは非常に苦痛であったし、せっかくのグラフィックにも集中できない。(まあグラもクソだったけど)
最後は敵の姿が現れたら一旦ポーズ画面に移り固定の操作を準備するというルーティーンになってしまい、虚しくなり止めた。全クリした人がいたら教えてほしい
こういう経験を踏まえて言うと、波動拳コマンドは非常に「ちょうど良い」難易度と汎用性を備えていて、これ以上の進化など望むべくもない磨かれたダイヤモンドであり、これからの発展は僕には到底考えられない。
そんな偉大な波動拳コマンドに尊敬と畏怖の念を込めてこの場は締めさせていただこうと思う。
ただし僕は未だにSNK派だ
エンド
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