「知覚過敏」という言葉を聞いて、みなさんはどの年齢層が関わりあるものだと思いますか?
僕は身体の衰えが如実に見え始める40~50代のものだと思ってました。
実際に体験するまでは……
自分で言うのもなんですが僕は毎日の歯磨きも真面目にやってるつもりだし、自分で出来ないケア(歯石除去とか)は歯医者さんに行ってきちんとした口内環境を保っているつもりでした。おまけに20代30代の年齢で、まさか知覚過敏を体験する瞬間が来るなんて思っても見ませんでした……
今回はその体験を元に、同じような症状で苦しんでいる方々の助けになる情報を残しておきたいと思います。
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僕が体験した知覚過敏
知覚過敏っていうと、冷たいものを食べたりしたときに歯が「キーーン!」とした痛みを感じることを指すことが多いですが、それだけではありません。冷たくなくてもなっちゃうの
僕の場合は「柿の種」が大好きで、ある晩も晩酌と称しアホ面ぶら下げて柿の種をポリポリ食べてたんですね。
食べ始めて5分くらい経った頃でしょうか。
左奥歯で柿の種を軽く噛んだ瞬間、左上の奥歯を中心に稲妻が走りました。
ぼく「のぉおぉおぉぉおおん!?!?」
言葉にならない叫びと共に動きが止まる。
正直に言います、意味が分かりません。
これが素直な当時の感想でした。素直すぎる
それ以降はほんま地獄。
左側でもう物が噛めません。固かろうと柔らかかろうと大なり小なり痛みというか、直接神経をゴニョゴニョされる感覚が続きます。
その度に「おぉん……」だとか「にゃーん!」と声が出てしまいます。
これが人生初の知覚過敏体験。ああおぞましい
知覚過敏の原因とは?
世間一般では年齢に伴う歯茎の後退による歯根および象牙質(神経を取り巻く層)の露出が原因だったりするんですが、まだそんな年齢じゃない僕が原因となっていたのが
歯の磨きすぎ
でした。磨きすぎと言っても「回数」ではなく、その「質」というか「方法」です。
僕は昔からハードタイプのブラシを好んで使っていました。理由は「しっかり磨いた気がする」から。でもコレがいけなかったんですね
上図は歯の断面なんですが、歯磨きをする際僕は歯と歯茎の間(歯周ポケット)に汚れが溜まるのを防ぐため頑張ってその辺を磨いていたんですね。
ただ、歯茎というのは思っているほど丈夫ではない為刺激によりただれたり働きが弱くなったりというのがよくあります。僕の場合は固い歯ブラシで歯周ポケットをゴシゴシ磨きすぎたせいで歯と歯茎の間が開いてしまい、歯の表面を構成している「エナメル質」に囲まれた「象牙質(硬組織だが、エナメル質より柔らかい)」が歯茎の間からこんにちはしてしまったというわけです。
歯茎の中に隠れている歯の部分は表面がほぼ象牙質であり、その象牙質の内層はすぐ歯髄(神経)になるため象牙質に刺激を与えると先述の「キーーン!」という刺激がやってきます。
僕は歯を磨くたびにこの象牙質ちゃんをゴシゴシワシワシやってたせいで29歳にして無事知覚過敏をビンビンに発症してしまったわけです。
でも知識のなかった僕としてはそこで虫歯とか、磨きの甘さとかを疑ってしまうわけで
- 歯が痛い。せや、もっとしっかり歯周ポケット磨いたろ!
- 痛いいいい!! 歯が沁みる!! 磨きが足らんのか!!
- 以下このループ
こういうサイクルを辿ってしまっていたので症状は悪化する一方でした。一番ヤバイ時なんて両奥歯キンキンなので、ほぼ前歯だけで食事してました。つらかった
どうにもこうにも我慢できなかったので歯医者さんに行ってやっと歯の磨きすぎを指摘され治療を受けることでなんとか症状を抑えることに成功。
このように、歯磨きなどの毎日のケアをしっかり行っているにもかかわらず知覚過敏を発症する可能性は大いにあります。
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知覚過敏を治す方法とは?
もちろんヤバイと思ったらすぐに歯医者さんに駆け込むのが一番ですが、如何せん現代人は忙しく、すぐ歯医者さんに行けない人もいます。
そんな時僕が知覚過敏の症状を和らげるために行った方法を教えます。
歯ブラシを柔らかいタイプにする
それまで僕はハードタイプの歯ブラシ至上主義だったんですが、2回ほど大きな知覚過敏を発症して完全に価値観が変わりました。
1回目の知覚過敏で歯医者さんに駆け込んだ時は「磨きすぎ」という注意だけだったのでハードタイプの歯ブラシを使い続けていました。ハードでも意識して優しく磨くようにしていたのですがその後10か月ほど経ってまた知覚過敏に。
ここでついに自分のポリシーを曲げてソフトタイプの歯ブラシを使い始めたところ、見事に症状が改善!!
ビビった。マジビビった
正直歯ブラシの固い柔らかいなんて個人の好みの範疇だと思っていたけど、僕の知覚過敏ちゃんはそうではなかったようです。
その時使っていた(今も使ってる)歯ブラシがこれ
これヤバイ。ワイドタイプで歯の広い範囲を磨けるのはさることながら、超極細毛が歯と歯の間をしっかり磨いてくれるので歯磨き後の爽快感がハンパない。
買ったばかりの頃は歯と歯の間を磨くと結構痛かったんですが、おそらく普通の歯ブラシでは磨けてなかったことで歯茎が炎症を起こしていたせいなんでしょう。1週間もすると痛みが気持ちよさに変わります。
ソフトタイプということで歯茎への刺激を低めにじっくり優しくマッサージできるので歯茎の色がワントーン明るくなりました。
ソフトタイプで歯垢なんて落ちるの? っていう意見もありますが、毎日きちんと歯磨きしていれば落とすのは歯垢ではなく食べかすがメインなのでケアとしては十分です。お皿洗うのだって柔らかいスポンジで十分じゃん? もちろん歯垢の除去に関しても問題ないですが。
とにかく知覚過敏には柔らかい歯ブラシがおすすめ。じゃないと今後一生知覚過敏にビクビクしながら歯磨きしなきゃならなくなるから。マジで
磨き方のコツとして、平らな部分はブラシを押しあてすぎず優しく小刻みに動かすのと、歯と歯の間は一度毛先がしっかり間に入ったことを確認して毛先がその歯間から抜けない程度前後にグリグリ動かすとしっかり磨けます。
逆にハードタイプのように強く押しあててゴシゴシ磨くと磨きムラができる上にすぐ毛先が曲がってブラシがダメになっちゃうので注意!
ドルツジェットウォッシャーを使う
オーラルケアの定番ですね。僕も知覚過敏だからって買ったわけじゃないですけど、結果大活躍してくれたってことで挙げときます。
ソフトタイプの歯ブラシを使っていても、知覚過敏ど真ん中の時期にはやっぱり刺激が強すぎたりします。炎症を起こしてただれた歯肉が回復するまではなるべくその部位にブラシは通したくないもの……だからと言って磨かなかったら知覚過敏以外の虫歯リスクが発生するので最低限はケアしておきたい。
そんな時にこのマッスィーンの出番です。僕の場合ただれた箇所(知覚過敏発声箇所)周辺はこの水流だけでしばらく洗浄していたら1~2週間で歯肉も元気に元通りになってくれました。
ただ、このジェットウォッシャーも結構な勢いで水が出るので「これ全然低刺激じゃなくね?」と思ったりしたんですが、不思議と痛みはありませんでした。
これは完全に個人差だと思うので使用してみて症状の改善が見られない、もしくは水流で「キーーン!」とくる場合は即座に使用を中止してください。
知覚過敏期間中にやったのはこの2つくらいです。とにかくその間は刺激のある食べ物や固いものを控えるようにしてください。好きな物食べれないのつらいけど
歯は大切に
ここで挙げた対処法はあくまで原因がはっきりしている場合の方法ですので、初めて発症した方はなるべく早く歯医者さんに行くようにしましょう。僕と同じ原因であれば歯と歯茎の間を塞ぐ被せ物をしてくれます。これは食べられるセメントみたいなもので、日にちが経つとだんだんはがれてきます
今まで虫歯でものが食べれないとかそういった苦労をしたことが無かったので知覚過敏の発症は本当につらかったです。
人生の楽しみである「食」の時間を有意義に過ごせるよう、口内環境はいつも万全にしておきましょう。
そんな話です。
エンド
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